新・価値のあるお買い物日記

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コレ以外は買うと損!加湿空気清浄機KC-B70が最も優れている理由

最近、乾燥が気になってきました。家電業界に身を置く私としては、ここで皆さんに最高の乾燥対策をお伝えするのが役目!
ってなわけで、前回の加湿器の紹介に引き続き、加湿空気清浄機を徹底分析し、最も費用対効果が高い製品を決定したのでご紹介しちゃいます。
ただ一般的な紹介をしても面白くないので、あまり皆さんが知らない内容にスポットをあててご紹介しましょう。

まずは加湿器のおさらい

加湿器は以前書いたエントリーにもあるように、大きく4つの方式があります。

加湿方式 加湿力 静音性 電気代 安全性 価格
スチームファン式 × × ○4千〜8千円
ヒーターレスファン式 △6千〜1万2千円
ハイブリッド方式 △1万〜1万5千円
超音波方式 × ×1万〜2万円

ちなみに、市場に出ている加湿空気清浄機のほぼ全てが「ヒーターレスファン式」になります。
家電量販店では「気化式」なんて書かれているかもしれませんが全く同じ意味です。

ん?ハイブリッド方式が一番いいのに、なんで気化式ばっかりなのかって?

実は理由は様々ありますが、加湿空気清浄機というのは、加湿機能がおまけについてる空気清浄機なので、(製造コストを抑えるためにも)ハイブリッド方式までこだわって搭載していないのが一番の理由なんです。あとは、空気清浄機は24時間ずっと回しっぱなしなので、電気代が安くて、さらにじっくり加湿する気化式は最も相性がいいんです。

加湿空気清浄機は何を基準に選べばいいのか

私は色んなメーカーの加湿空気清浄機を使ったことがありますが、以下の4つの基準に絞って製品を選ぶことが重要と判断しています。
ちなみにこれは、加湿器を単体で購入される方も同様に、製品を選ぶ基準にしたほうが良いです。

  1. 静音動作時の加湿能力が高い       → 空気清浄機の9.5割以上は静音運転。その時でも加湿能力が高い事は非常に重要。
  2. 静音動作時の消費電力が低い       → もちろん、その時の消費電力が低さはランニングコストに直結します。
  3. 動作音が非常に静か           → 常時動作している空気清浄機は静音であることが大前提。音はがぼ気にならないレベルが良い。
  4. 連続加湿時間が長い(タンク容量が多い) → 加湿器で最も面倒なのは給水。この手間が少ないのは楽チン。

風量は?お手入れの容易さは?など、様々な判断基準はありますが、昨今の製品はほぼドングリの背比べです。差は殆どありません。むしろ、上記の4つをないがしろにして製品を選ぶと、「こんなはずじゃなかった!」という購入後の不満がたくさん出てくるでしょう。実は昔、三菱電機から今では珍しいハイブリット方式の加湿空気清浄機が出ていたのですが、それだけを理由に購入してかなりの後悔をした経験があります。

では、上記3つを考慮した際に全てを満たす製品はあるのか?というと、実は1つの製品しかないんです。

以下の表に、2012年9月に発売されたばかりの空気清浄機メーカートップ3の新製品をまとめてみました。
機種は、KC-B70(シャープ)F-VXH70(パナソニック)TCK70M(ダイキン)です。


※PC音:プラズマクラスター動作音の略。定期的にジジジジジッ…と静電気を帯びている音がします。
※本比較は、全て各社HP公表の数値より事実のみ掲載しています。

表の赤枠を見るとわかる通り、ほとんどがKC-B70に軍配があがっています。ちなみに、動作音は20dB以下は人間の耳ではほぼ聞き分けることはできませんので、シャープがダイキンに負けている要素は無いと言ってもよいです。なお、ダイキンの加湿量と連続加湿時間は、その他の会社が必ず公開している数値にも関わらず、非公開となっています(ここら辺が怪しい…)。その他の項目に注目しても、シャープのKC-B70の性能の高さがうかがえます。
#こうしてみると、パナソニックはいったいどんな顧客層を狙っているのかわかりませんね。 株価や巨額赤字の理由が垣間見えます。

さて、そんなわけでKC-B70が1番おすすめ!というのはわかりましたが、実際のとこどうなの?というわけで、私が実際に購入して1ヶ月間使ってみましたので、KC-B70のレポートをお伝えします。

まずはKC-B70の基本機能を紹介

KC-Bシリーズは、KC-B40/50/70と加湿能力に応じて3つのラインナップがあります。ちなみに、KC-B50/70は共通パネル仕様です。
大きく3つの役割を兼ね備えていて、メイン機能、サブ機能、オプション機能があります(これは私が勝手に言ってるだけです笑)。
ほとんどはメイン機能で事足りるのですが、この後紹介する新機能「乾燥・低温みはり」がとても良い仕事をしてくれます。

個人的には、各種動作状況を表示するLEDランプの明るさを調整できるボタンがあるのですが、もう少し暗くなってほしいという希望もあります。それ以外では、加湿空気清浄機としての機能は満点と言って良いと思います。

それはそうと、実はパネルの機能のほとんどは全機種のKC-Aシリーズとほぼ一緒なんですよね。値段が少し高い新機種をわざわざ買う理由なんてあるの?と思っているそこのあなた!あるんですよ。少なくとも私は絶対に新機種を選びます。
その理由はKC-Bシリーズで追加された新機能に秘密があります。

KC-B70の素晴らしい新機能

昨年発売のKC-Aシリーズから、KC-Bシリーズになったことで追加された機能は以下の4つの機能です。

  • ホコリの侵入を防ぐ、「オート開閉ルーバー」
  • 清潔に加湿する、ローター方式加湿構造&Ag+イオンカートリッジ
  • 湿度・温度を見張ってお知らせ「乾燥・低温みはり」
  • 10年間お手入れ不要の脱臭フィルター

より詳しく新機能について知りたい方は、シャープ加湿空気清浄機の公式HPをご覧ください。

先ほども触れましたが、この中の「乾燥・低温みはり」がとても良い仕事をしてくれます。
その前に、皆さんは最も適切な湿度が何%かをご存知ですか?
私もこの機種を購入する時に初めて知ったのですが、一般的に湿度は50%前後が最も良いと言われてきました。これは決して間違ってはいないのですが、その部屋の温度に応じて最適な湿度というのは変化するんです。
以下の図をご覧下さい。これは医療機関の研究論文から得られた温度と湿度の適切な関係を表したものです。

これを見てもわかる通り、加湿器が一般的に必要となる秋〜冬場は気温が下がりますが、そのときの適湿は60%以上なんです。起きている間はエアコンや暖房機器を併用しているので50%くらいの湿度で問題ないですが、夜寝ている間はほとんどの方が暖房機器を切っちゃいますよね。その間に湿度がどんどん下がっていって、朝起きたら喉が痛い!なんていう経験をされた方も多いのではないでしょうか。

しかし、KC-Bシリーズは温度に応じた湿度調整を行う機能がついています。それが、「乾燥・低温みはり」機能というわけです。
特別な操作は必要なく、単にこのスイッチを押しておけば、加湿が必要と思われた際に自動で強弱を切り替えてくれます。非常に頼もしい機能ですね。

KC-B50 ではなく KC-B70 を選ぶ理由

この2機種は加湿能力が450mLと600mLが主な違いなのですが、実はもう1つ違いがあるんです。
それが、ニオイセンサーです。

ちなみに、ニオイセンサーがついていないだけで、ニオイを除去する機能はついています。しかし肝心なのは、ニオイが出ている際に自動で脱臭に向けた自動動作(強弱切替)が行われるか否かということです。これがついていないということは、ニオイが生じた際に、人間が強弱運転を切り替えなくてはいけないということです。

一般的にニオイとホコリはセットだと思いがちですが、決してそんなことはありません。例えば、部屋干ししていた際に徐々に発生するイヤなニオイは、ホコリとは一緒に発生しません。ニオイを感知して自動動作してくれる恩恵は、洗濯物をする家庭には絶大である上、ペットなどを飼われている家庭でも頼もしい機能になることでしょう。


※KC-B50は3段階のホコリセンサーのみ。KC-B70は5段階のホコリセンサー+ニオイセンサーがある。

それでもKC-B70は、木造〜31畳対応だし、そんな広い部屋には置かない、、、と思っている方もいると思います。実は、空気清浄機というのは、設置したい部屋の畳数×3をしたものが機種の示す適用床面積になっていれば良いと言われています(詳しい理由はまた後日)。となると、KC-B70は31畳数まで対応していますので、およそ10〜12畳の部屋で使うとちょうど良いということになります。是非覚えておきましょう。

お手入れについて

お手入れのし易さについて少しだけお伝えします。基本的にお手入れはめちゃくちゃ楽チンかつ、不要なものが殆どです。

お手入れ対象 お手入れ目安時期 交換目安時期
集じんフィルター 汚れニオイが気になるとき 10年に1回
脱臭フィルター 汚れニオイが気になるとき
(水洗いはダメ)
10年に1回
後ろパネル 1ヶ月に1回 交換不要
加湿フィルター 1ヶ月に1回 10年に1回
Ag+イオンカートリッジ お手入れ不要 1年に1回

ちなみに、加湿タンクはAg+イオンカートリッジのおかげでヌメリなどが無いのですが、やっぱり少し洗いたくなりませんか?
タンクはちょうどiPhone4Sがすっぽり入るくらいで、手を入れるのは少し難しいかな?という感じ。水は非常に入れ易いです。

おまけ:ハイグレードなKC700Y5(ヤマダ電機オリジナル)とは

さいごに、実は、KC-Bシリーズにはヤマダ電機オリジナルモデルという、少し能力アップした製品が存在します。オリジナル機能は以下の通り。

  • 最大加湿能力 約10%アップ (カタログモデル:KC-B70 600mL/h ⇒  オリジナル:KC700Y5 650mL/h)
  • お好み湿度設定機能 (40% 50% 60% 70% 自動  からお好みの湿度に設定できます。カタログモデルは60%キープのみ)
  • 給水タンク取っ手形状変更 (カタログモデルはカマボコ形に取っ手が出ていますが、オリジナルでは フルフラット に形状変更)

これを見てもわかる通り、カタログモデルよりもこちらの方が性能が高いです。ただ、およそ1万円ほど高いです。費用対効果を判断されるのは皆さん次第ですが、個人的にそこまでこだわらなければ安く買えるカタログモデルで十分だと思います。ただ、もし同じ値段なら絶対にオリジナルモデルを買いましょう!

今年は特に乾燥注意報が出るのが早いので、湿度対策は是非早めにいこないましょう!

追記:PM2.5対策にプラズマクラスター空気清浄機は効果はあるのか?

たくさんの声をいただいたので、簡単に結論を述べると、確実に効果があると断言できます。

まず、PM2.5を除去できるというのは、以下の性能を満たしているか?という問題にも言い換えることができます。

  • 定格風量で粒径が2.5μmの粒子(PM2.5の大きさ)に対して、99.97%以上の粒子捕集率を有しているか?
  • アレルギー物質の不活性化を行うための電気分解能力を有しているか?

KC-B70 / KC-B50は、この両方を十分にクリアしています
下記の画像を見てもわかる通り、PM2.5は髪の毛の太さの30分の1で、これは花粉よりもやや粒子が細かいことを意味しているのですが、KC-B70 / KC-B50は0.3μmの粒子を99.97%以上集塵できる性能を持っているので、余裕でPM2.5対策ができているというわけです。

そもそも空気清浄機の性能というのは、 風量(吸引量)×フィルター性能で決まるわけですが、KB-C70の風量はF-VXH70(パナソニック)とほぼ同等であると同時に、フィルター性能では高性能HEPAフィルターを搭載していて、まさに「粒径が2.5μmの粒子に対して、99.97%以上」をクリアしています。

しかも、約10分で部屋の空気中に舞うホコリや粉塵(もちろん花粉やPM2.5も)、ウィルス等を十分なほどに清浄化してくれるので、これ1台あるだけでまるまる安心というわけです。2013年の花粉は、昨年の数倍と言われているので、商品な品薄になるこれからの時期に目掛けて購入してみてはいかがでしょうか?必ず満足されますよ!


【2017年1月29日更新】
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