新・価値のあるお買い物日記

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録画番組をどこでも視聴可能!DTCP+対応ストレージ RECBOX HVL-Aシリーズを買うべき3つの理由

自宅のテレビやHDDレコーダーに録画した番組を、いつでもどこでも楽しめたら…
それと、テレビが変わっても外付けHDD内の番組を初期化しなくても良くなればいいのに…

そんな事を思ったことはないでしょうか?
ついこの間まで、著作権等の課題があり、上記のような事を実現できる製品は存在しませんでした(後者は一部製品で存在していましたが)。
しかし、2012年1月にこれらを実現できる法が整備され、DTCP+と呼ばれる著作権保護方式が策定されました。
ちなみに、DTCP+は「DTCP-IP 1.4」 の通称です。

この著作権保護方式(DTCP+)に対応した製品が、2013年2月に初めてIO DATA社から発売されました。
それがHVL-Aシリーズ、通称RECBOX +REMOTEです。

昨今のサラリーマンは多忙を極め、自宅でゆっくりと録画したテレビを見ることができなくなってきました(自分もそのうちの1人)。
出張、長時間通勤など、『時間がないわけでもない』という層もこの中にはおり、空き時間をうまく使って録画テレビを見るという希望がこの製品で可能になります。

そんなRECBOX REMOTE+を買わなきゃ損!という事が製品を購入してみてわかりましたので、その理由をお伝えしましょう。

RECBOX REMOTE+で実現できる3つのこと

「テレビ録画用の外付けHDDなんて2TBで1万の安価製品で十分」と思っている方が、利用者のほとんどを占めています。
RECBOX REMOTE+は、今までの単なる外付けHDDでは実現できなかった以下の3つのことが可能になります。

  1. テレビの録画番組を外出先で視聴できる(PC/スマホどちらでもOK)
  2. テレビ/レコーダーの録画番組をバックアップできる(テレビ/レコーダーが変わってもOK)
  3. パソコン/スマホ用の高速NASにもなる(単なるストレージではない!)

特に1.はDTCP+の最大の特徴でもあり、いつでもどこでも録画テレビを見たい方には欠かせない機能です。
早速それぞれの特徴について簡単にご説明します。

1.テレビの録画番組を外出先で視聴できる

やり方はとても簡単です。

  1. テレビまたはレコーダーで通常通り番組録画を行う
  2. テレビまたはレコーダーとRECBOX REMOTE+を同一ネットワーク上の有線LANまたは無線LANで接続する
  3. テレビまたはレコーダーのダビング操作で、ダビング先にRECBOX REMOTE+を指定する
  4. パソコンまたはスマートフォンの専用アプリを起動し、RECBOX REMOTE+とペアリングする
  5. あとは専用アプリ経由でどこから(外出先等)でも録画番組を視聴可能


外出先からRECBOX REMOTE+に接続して番組を視聴するデバイスは同時に1台まで、という制限はあるものの、
同時に何人も視聴するケースは稀なことから、何ら支障がないと思われます。

なお、専用アプリ(DiXiM Digital TV 2013 for I-O DATA)はアイ・オー・データ機器のHPからどなたでもダウンロードできます。
(ちなみに、専用アプリはWindows専用で、Parallels Desktop8のWindows7では見ることができませんでした)
手持ちにWindows機のある方はこの機能を得られるだけでも十分に購入する価値があると言えます。

さらに、iPhone向けの専用アプリも初夏リリースの告知がされており、iOS機器をお持ちの方も購入を視野に入れて良いでしょう。

2.テレビ/レコーダーの録画番組をバックアップできる

地味にこれが重要なんです。
テレビやレコーダーで番組を録画する人は、録ったら見てすぐ消す派と、録り溜めて残しておく派に必ず分かれるのですが、
よほどテレビを見る余裕が毎日ある人じゃない限り、後者のようになってしまう人がほとんどじゃないでしょうか。

個人的な経験なのですが、テレビやレコーダーの内蔵HDDや外付けHDDは、だいたい500GB〜2TBで、結構保存できるんですよね。
しかも、残しておきたい番組とかは消す勇気もあまりなくて、「いつかまた見るかも」という気持ちが先行してしまいます。
そうなると、この2TBがどんどん「消せない映像群」として残っていくわけですが、それがふとした時に絶望に落とされることになるんです。
それが、

テレビを買い換える時

です。
外付けHDDは、最初に録画を開始する時に必ず初期化を行うのですが、その初期化は「このテレビでしか見られない録画を今後行います」という、
約束事をすることも含まれています。
なので、同一メーカーの同一機種に買い換えたとしても、たくさん番組が録画された外付けHDDは必ず初期化しなくてはなりません

汗と涙の結晶とも言える録画番組は(特にオリンピックやサッカー等の試合)を消さなくてはいけない事を考えると、
今まさに普通の外付けHDDに録画している行為そのものが愚かであるようにすら思えてきます。

そこで登場するのが、RECBOX REMOTE+というわけです。

RECBOX REMOTE+は、テレビ番組の録画における特殊な著作権保護の規約をクリアしており、
RECBOX REMOTE+に録画番組をダビングさえしておけば、後からどんな機器に繋ぎ変わったとしても、番組を読み出せる(テレビで見られる)のです。
ダビングは、対応するテレビとRECBOX REMOTE+をLANケーブルで接続するだけ。
対応テレビは、東芝(レグザ)、シャープ(アクオス)、パナソニック(ビエラ)、日立(Wooo)など主要メーカーとなっており、
恐らく今ご自宅でお使いのテレビなら、何ら問題なくRECBOX REMOTE+が接続できると思われます。
(テレビはもちろん、レコーダーにおいても主要メーカーの機器が対応済みです)

また、RECBOX REMOTE+に保存しておけることはもちろんですが、電源トラブルやHDD障害によって、
記憶元が破損してしまう事も十分に考えられます。

そんな時は、下図のようにパソコンを経由してDVD/ブルーレイなどのメディアに焼いて保存しておくと良いでしょう。
RECBOX REMOTE+はDTCP-IPネットワークダビングに対応したドライブさえ持っていれば、このようなことも可能です。
(DTCP-IPネットワークダビングに対応したドライブについては、こちらのエントリーが参考になります)


3.パソコン/スマホ用の高速NASにもなる

では、テレビの番組録画用にしかならないのか、というとそうではありません。
パソコンやスマートフォンからアクセス可能な高速NAS(Network Attached Storage)にもなるため、MP4やAVI、FLVなどといった動画ファイルを
RECBOX REMOTE+に保存しておいても、視聴することができます。
また、テレビ側がDLNA対応であれば、MP4やAVI、ISO形式の動画を見ることもできます。
(もちろん、Officeファイル(Word,Excel,PowerPoint)やその他ファイル等を置いておくことも可能)

パソコンとRECBOX REMOTE+が有線LANで接続されている場合は、最大78MB/s、無線LAN接続でそれよりやや速度が落ちる程度の通信速度。
有線のUSB2.0/3.0と比べるとその速度は大した物ではありませんが、映像視聴やファイル読み書きであれば全く問題ない速度です。



RECBOX REMOTE+の購入レビュー

そんな製品を買って使ってみなくては、皆さんに価値のあるお買い物であることをお伝えできません。
というわけで、実際に購入してみたのでレビューしてみます。
Amazonだと今なら2TBを21000円程度で購入できます。在庫薄なので、購入を検討している方は是非この機会に。)

こちらが購入した本体。
第一印象は「箱でかっ!」といったところでしょうか。重量は全然ないのですが。。。


箱の背面には、上記で解説したようなRECBOX REMOTE+の機能がピックアップされています。
箱を開けると、上蓋に保証書が役割を担っているようになっています。外箱を捨てる時は、こちらをしっかり切り取っておきましょう。


開封すると、このようにがっちり発泡スチロールで梱包されていました。
HDDのような精密機器を、しっかりと取り扱っている印象が伺えてとても好印象です。
肝心の内容物ですが、以下の通りです。

  1. HVL-A2.0本体(RECBOX REMOTE+)
  2. 取扱説明書([設定編]、[録画・再生編])
  3. ACアダプター&ケーブル
  4. LANケーブル(1m)



本体の大きさですが、前作のHVL-AVシリーズよりも約40%小型化され、iPhone4Sのおよそ4.5倍の大きさです。
高さはiPhone4Sの3倍の大きさといったところでしょうか。


本体の各種ボタン、ランプは下図の通り。
名称とその簡単な役割についても下図の通りです。



ランプの意味を忘れてしまっても大丈夫、天板にしっかりと丁寧に記載されています。
そしてにしても…RECBOXを置く場所が…どうしよ。


RECBOX REMOTE+は、以下のような配線でレコーダー(RD-X9)と接続しています。
RECBOX REMOTE+←─無線LAN(PA-WG1400HP)─→レコーダー(RD-X9)
※RECBOX REMOTE+動作中は天板がやや熱くなるため、上にモノを置かないほうがいいかもしれません。


こちらが、専用アプリ(DiXiM Digital TV 2013 for I-O DATA)を起動したところ。
この画面から、該当するRECBOXを選択し、録画映像のタイトルをクリックすれば再生されるという仕組みです。
(映像を再生している画像は著作権の問題で掲載できないことをご了承ください)

2013年6月にHVL-ATとGV-TRC/USBが登場

ご紹介したRECBOX REMOTE+(HVL-Aシリーズ)は十分な性能を備えているものの、1点だけ欠点があります。
それは、外出先で映像を見るための映像圧縮処理が施されていないため、よほど高速な回線でなければ映像がコマ飛びするということです。

実は、この問題を解決する方法がついこの間(2013年6月)登場、発売されました。
具体的には、2つの解決手段があります。

  1. HVL-ATシリーズを購入する
  2. GV-TRC/USBを購入して、HVL-Aシリーズに接続する
HVL-ATシリーズを購入する

HVL-ATシリーズとは、HVL-Aシリーズに画質変換・容量圧縮を施すトランスコーダーが内蔵されたモデルで、ついこの間発売されました。
この製品はHVL-Aシリーズの上位シリーズにあたるため、予算に余裕がある方はこちらを購入されてもいいと思います。

GV-TRC/USBを購入して、HVL-Aシリーズに接続する

後者のGV-TRC/USBとは、画質変換・容量圧縮を施すトランスコーダーを内蔵したUSBのことで、これをHVL-Aシリーズに差し込むことで
HVL-ATと同等の機能を有することができます。既にHVL-Aシリーズを購入してしまった方は、こちらを選ぶと良いと思います。


RECBOX REMOTE+(HVL-A/HVL-ATシリーズ)を購入しましょう!

今回ご紹介したRECBOX REMOTE+(HVL-Aシリーズ)は、前作のヒット製品の上位シリーズにあたるのですが、
このRECBOXシリーズは、前作も今作もほとんど値下がりがしません

ですので、購入を検討されている方は在庫がある今のうちに購入されることをオススメします。
(前作は品薄が続き、生産が追いつかないほどになっていたそうです)
今後、iPhone5S(?)の発売や、高速インフラ(LTEや次世代LTE)が整備されていくことで、移動中に自宅の録画番組をストレスなく見られる環境が
整ってくるはずです。その時になって購入していては既に品切れ状態でしょう。是非この機会に!非常に価値のあるお買い物です。

2013年7月15日追記
 DTCP-IP対応のDLNA配信機能をiPad・iPhoneを利用してレビューしてみました。是非ご覧ください。
 次ページ:新RECBOX HVL-A2.0 + GV-TRC/USBを連携させた動画配信機能の実力レビュー!新レグザサーバーDBR-M490との画質も徹底比較!

以下はHVL-ATシリーズ(HVL-Aシリーズに画質変換・容量圧縮のトランスコーダーが内蔵したもの)