新・価値のあるお買い物日記

世の中の「価値のあるもの」に注目してみます。Apple製品やあらゆる家電製品、ライフハックに関する様々なコンテンツを配信していきます。

新RECBOX HVL-A2.0 + GV-TRC/USBを連携させた動画配信機能の実力レビュー!新レグザサーバーDBR-M490との画質も徹底比較!

様々な映像機器に搭載されはじめてきたDLNA機能は、まさに「いつでも映像を視聴できる環境」を提供してくれました。
しかし、スマートフォンやタブレットが普及してきた今、「どこでも視聴したい」というニーズも高まっていますが、これまでスマートフォンやタブレットに配信するアプリがありませんでした。厳密に言えば、スマートフォンやタブレットへの配信機能を持った録画機器と、受信するアプリ(DTCP-IP対応のDLNAアプリ)がありませんでした。

今回、その2つを満たす機器が登場しましたので、その性能を徹底比較するとともに、「ちゃんとキレイな画質なのか?」にフォーカスを当てて検証してみましたのでご覧ください。ちなみに本エントリーの前に、録画番組をどこでも視聴可能!DTCP+対応ストレージ RECBOX HVL-Aシリーズを買うべき3つの理由を一読されることをオススメします!

また、本エントリーでは、同じくDTCP-IP対応のDLNA配信が可能な新レグザサーバーDBR-M490との画質比較も行なっておりますので、ご参考まで。

ほとんど知られていないGV-TRC/USBのすごい機能

以下、公式サイト(アイ・オー・データ)からの引用です。

GV-TRC/USBは、「RECBOX」HVL-Aシリーズに保存した録画番組データを、画質変換・容量圧縮することができるようになる、当社製品専用オプションのトランスコーダーです。「RECBOX」HVL-Aシリーズと組み合わせて使用することで、最高画質で録画されたハイビジョン映像をキレイなまま圧縮し、DTCP+に対応したスマートフォンで外出先から視聴することができるようになります。

これだけでは、あまり何ができるようになったのかイマイチわかりませんね。

結論から言うと、GV-TRC/USBを使うことで、iPadやiPhoneからHVL-Aシリーズに保存された映像を視聴することができるようになります。
冒頭でも述べたように、レコーダー等で録画した映像をスマートフォンで視聴するには様々な制限があり、通常は視聴することができません。しかし、本製品によって視聴できるようになるのが、公式でも謳われていない機能なのです。

GV-TRC/USBを購入してみた

というわけで、買って使ってもいない製品を皆様にご紹介するのはいかがなものかと思うので、実際に購入して、上記の機能を検証してみます。

まず製品ですが、大層な箱に入っています。
録画・ダビングした地デジ番組を画質変換・容量圧縮できる!!と書いてあります。
対応製品は、RECBOX HVL-Aシリーズ、GV-MVP/X3/X2シリーズ専用となっています。
裏面には、スマートフォンでも外出先からリモート視聴が可能となっていますが、現時点でiOSは対応していません。


箱の中には、やや大きめのUSBメモリとも思える本体と、取扱説明書(注意書き・セットアップガイド)が入っているだけです。
製品は丁寧にプチプチに包まれていますが、それにしても箱が大げさ(笑)


製品を取り出したものがこちら。
本体にはイヤホンジャックのような穴っぽいものがありますが、穴は空いていません。何だろう??
裏にはシリアル番号を記載されています。


使用するにはHVL-AシリーズのフロントまたはリアのUSB端子に差し込むだけ。
フロントに差し込んだところこんな感じになりました。差し込んだら緑色LEDが点滅し、その後しばらくして点灯に変わります。
これでセットアップ完了です(本当にめちゃくちゃ簡単)。
ちなみに、私はフロントだと邪魔なのでリアのUSB端子に差し込むことにしました。


DiXiM Digital TV for iOSとの連携

RECBOX HVL-Aシリーズは、レコーダーや録画機能付きテレビで録画した映像を保存できると同時に、録画機器が別の機器に変わっても、録画映像を再生できることで有名です(逆に言うと、通常の外付けHDDに録画映像を保存していると、録画機器が変わると視聴できなくなります)。

新東芝レグザサーバーDBR-M490の映像をスマホ・タブレットで視聴!DiXiM Digital TV for iOSとの連携を徹底分析!でもご紹介している通り、
DiXiM Digital for iOSはDLNA配信に対応した機器を通じて録画映像を視聴することができますが、HVL-Aシリーズ単体では録画映像を視聴することができません。ご覧の通りDiXiM Digital TVのアプリ上では録画番組名がグレーアウトしています。

ところが!GV-TRC/USBを適用させたHVL-Aシリーズで再度DiXiM Digital TVを更新すると、なんと!
グレーアウトしていた録画番組がトランスコードされて選択できるようになりました!肝心なのは、再生できるかどうかですが…

なんと再生されました!しかもコマ飛びもなく、非常に滑らかに再生されています。

ご覧いただきたいのは、画質の高さです。
文字の潰れもなければ、ブロックノイズも一切ありません。ボケやリンギングもなし!
輪郭がかなりはっきりしているので、まるで地デジの映像をそのまま見ているようです。


発色の良さも見事の一言につきます。
白飛びもなく、インタレースも気になりません。

HVL-Aシリーズ+GV-TRC/USBとDBR-M490の画質比較

画質を比較してみましょう。
左がHVL-Aシリーズ+GV-TRC/USB、右がDBR-M490のそれぞれトランスコードされてDiXiM Digital TV for iOSで視聴したものです。
画像をクリックして、「オリジナルサイズを表示」をクリックして見てみると非常によくわかりますが、左がめちゃくちゃキレイです!!
文字の部分を見ると更にわかりますが、ローパスフィルターを通したようにDBR-M490ではボケてしまっています。

発色もGV-TRC/USBが圧勝です。DBR-M490はややブロックノイズが出てしまっています。

スクリーンショットの撮影タイミングミスで、全く同じ画像ではないのですが、文字を見るとその画質はどちらが高いか一目瞭然です。
青色の発色も非常に良く出ています。

左はキャラクターの輪郭にボケもないのが特徴的ですね。左と比較すると、右はもはや低画質と言わざるを得ません。。。
DBR-M490は15万もするのですが…一方で前者はHVL-A2.0と合わせても3万でお釣りがきます。

実写映像での画質評価

アニメ以外にも映像は非常にキレイです。
パイレーツ・オブ・カビリアンの一部のシーンを取り出してみました(最近何故か洋画劇場でよく放送されています)。
アニメと違い、色の表現域が劇的に増えますが、しっかりと表現できています。


人物の顔や毛もしっかり表現されており、画質の高さが実写であっても問題ないレベルであることを示しています。
映画等であれば2時間近くの視聴になるため、これだけ高画質だと見ていて全く疲れないですね。

新RECBOX HVL-A2.0 + GV-TRC/USBを購入しましょう!

新RECBOX HVL-A2.0 + GV-TRC/USBは最強の録画映像配信機器として仕上がっています。
また、上記が一体型となったHVL-ATシリーズであればトランスコードするUSBが不要になりますので、更に省スペースで済みます。

夏にDiXim Digital TV for iOSがアップデートされ、DTCP+に対応することによってこの高画質の録画映像を持ち出せるようになるので、
環境を整えるのであれば今のうちです。本当にRECBOXは需要が高いので、すぐに売り切れになります。

スマートフォンやタブレットによる高画質視聴を是非この機会に!非常に価値のあるお買い物です。

2013年8月30日更新
 とうとうDiXim Digital TV for iOSがアップデートされ、DTCP+に対応しました!
 これで外出先からRECBOXに撮り溜めた番組を好きな時に視聴できます!早速試しましたが、想像以上の高画質でしたよ!

以下はHVL-ATシリーズ(HVL-Aシリーズに画質変換・容量圧縮のトランスコーダーが内蔵したもの)