日本時間2013年7月25日午前1時、とうとう発表された新Nexus7。
2012年10月の発表からおよそ10ヶ月弱が経っての新製品となり、Appleの製品サイクルと真っ向から戦う姿勢満々であることが伺えます。
肝心のAppleサイドは、iPad mini Retinaの発表を年内に控えていると噂されていますが、未だそのスペックは不明なまま。
そこで、今回は新Nexus7のスペック・性能にスポットをあてつつ、旧Nexus7およびiPad mini そして、iPad mini Retinaの予測スペックからこれら4台の徹底比較を行いました。
7インチタブレットを検討中の方、必見です!
7インチタブレット4機種の比較
早速、新型Nexus7を含めた主要4機種のタブレットのスペックを以下のように一覧化してみました。
一覧にしてみると、2013年7月時点で新型Nexus7が圧勝のスペックですが、噂のスペックであるiPad mini Retinaも負けずと存在感をアピールしています。
名称 | 新Nexus7 |
Nexus7 |
iPad mini |
iPad mini Retina |
---|---|---|---|---|
OS | Android 4.3 | Android 4.3 | iOS 6 | iOS 7 |
表示機能 | 7インチLEDバックライト 1920✕1200(IPS液晶) |
7インチLEDバックライト 1280✕800(IPS液晶) |
7.9インチLEDバックライト 1024✕768(IPS液晶) |
7.9インチLEDバックライト 2048✕1536(IPS液晶) |
CPU | Snapdragon S4 Pro 1.5GHz (クアッドコア) |
Tegra3 1.3GHz (クアッドコア) |
A5 1.0GHz (デュアルコア) |
A7 1.3GHz (64bit、デュアルコア) |
メモリ | 2G | 1G | 512MB | 1G |
ストレージ | 16/32GB | 16/32GB | 16/32/64GB | 16/32/64/128GB |
無線機能 | 802.11a/b/g/n Bluetooth 4.0 |
802.11b/g/n Bluetooth 3.0+EDR |
802.11a/b/g/n Bluetooth 4.0 |
802.11a/b/g/n Bluetooth 4.0 |
カメラ | 背面:500万画素 前面:120万画素 |
前面:120万画素 | 背面:500万画素 前面:120万画素 |
背面:500万画素 前面:120万画素 |
オーディオ機能 | スピーカー内蔵(ステレオ) デジタルマイク内蔵 |
スピーカー内蔵 デジタルマイク内蔵 |
スピーカー内蔵 マクロフォン |
スピーカー内蔵 デュアルマイク |
インタフェース | ヘッドホンジャック✕1 microUSB✕1 mini-HDMI✕1 |
ヘッドホンジャック✕1 microUSB✕1 |
ヘッドホンジャック✕1 Lightningコネクタ✕1 |
ヘッドホンジャック✕1 Lightningコネクタ✕1 |
搭載センサ− | GPS 電子コンパス 光センサ 加速度センサ ジャイロスコープ NFC 磁気センサ |
GPS 電子コンパス 光センサ 加速度センサ ジャイロスコープ NFC 磁気センサ |
GPS デジタルコンパス 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー |
GPS デジタルコンパス 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー |
その他 | Miracast ワイヤレス充電(Qi) |
- | - | - |
バッテリー | 駆動時間:約10h 充電時間:約4h |
駆動時間:約9.5h 充電時間:約4h |
駆動時間:約10h 充電時間:約4h |
駆動時間:約10h 充電時間:約4h |
色 | ブラック | ブラウン | ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト |
サイズ(WxDxH) | 200 x 114 x 8.65 mm | 198.5 x 120 x 10.45 mm | 200 x 134.7 x 7.2 mm | 200 ✕ 134.7 ✕ 7.5 mm |
質量 | 290g | 340g | 308g | 331g |
発売日 | 2013年7月 | 2012年10月 | 2012年11月 | 2013年11月 |
価格 | 16GB:27,800円 32GB:33,800円 |
16GB:19,800円 32GB:24,800円 |
16GB:32,800円 32GB:42,800円 64GB:52,800円 |
16GB: 4万1900円 32GB: 5万1800円 64GB: 6万1800円 128GB: 7万1800円 |
価格まで見てみると、新型Nexus7が圧勝っぽいですね。
この段階では新型Nexus7の購入がかなり堅いですが、次に新型Nexus7の進化点をチェックしてみます。
新型Nexus7の進化点
新型Nexus7は、初代Nexus7のコストパフォーマンスをも凌ぐ製品に仕上がっているようです。
まずは新型Nexus7の本体外観から。
新型Nexus7も旧Nexus7同様にASUSTeKが製造を担当している。
スペックはこの通り。
上記の一覧表に更に詳しくまとめてあるので、そちらも参照してみてください。
ステレオサラウンド対応のスピーカーというのが気になります。
なお、CPUは従来のNVIDIA「Tegra 3(1.3GHz/クアッド」から、Qualcomm「Snapdragon S4 Pro APQ8064」(1.5GHz/クアッドコア)へと刷新されているようです。
この辺りは、root化でオーバークロックした時の性能がどうなるかも気になります。
初代Nexus7に比べ、本体の厚みは1.9mm薄くなりました。
ディスプレイのベゼル(額縁)は2.75mmも細くなっています。
本体の横幅がやや狭くなっているので、画面サイズとしての変化はありません。
液晶サイズはそのままで、ピクセル数がアップし、ドットインチが格段に向上しました。
初代は216PIXELS/インチに対し、新型は323PIXELS/インチと、約1.5倍になっています。
画面解像度は、初代が1280✕800に対し、新型は1920✕1200のフルHD。
BD(ブルーレイディスク)の映像を再生してもダウンコンバートされず全てそのまま再生されるので、非常にキレイです。
その他、メモリが1Gから2Gへ、初代Nexu7になかった背面カメラ(500万画素)が追加、Bluetooth 4.0、NFC、ワイヤレス充電(Qi)が搭載され、かなり順当なスペックアップがなされていることが伺えます。
なお、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n準拠しつつ、2.4GHz/5GHzのデュアルバンドにも対応しています。バッテリー容量は若干減っているものの、駆動時間としては伸びており、内部処理(ソフトウェア)でも見えない進化がされているようです。
新型Nexu7を買うか否かの判断基準
新型Nexus7は、買うと決めている人はすぐ買うと思います。
今ところ購入を躊躇している人は間違いなく以下の3者いずれかのはずです。
- 初代Nexus7を所有しているが、買い増しても幸せになれるかわからない人たち
- iPad mini Retinaの発売が噂されているが、仕様が不明なため判断できずにいる人たち
- そもそも7型タブレットの必要性がいまいちわからない人たち
最初の人たちにとっては既に所有している初代Nexus7で不満がなければ買い替えの必要はないでしょう。タブレットなんてスマホに比べたら使用頻度なんてたかが知れているのだから。
2つ目の人たちはお気持ちをお察しします。私もその1人です。
ただ、現在のところiPad mini Retinaのかなり高い確度でスペックが明らかになってきており、既に比較してもいい時期に来ているのでは、と思っています。前作iPadも、その他Macbook等のApple製品も、ここ最近は発売前のリーク情報の精度が高く、完全秘密主義のApple神話が崩壊しつつありますから。
3つ目の人たちは、片手にしっかり収まって何でもできる大画面液晶があったらどんなに素晴らしいかを想像してみてください。インターネット、映画、テレビ、漫画、ゲームなど、画面が大きくて嬉しい事は山ほどあります。それでいて10インチみたいに両手で持たないと支えられないデバイスではない上、片手で軽々と持てる重さですから、一度購入して見ることをオススメします!
さて、上記の中で大半を占めるのが2つ目の人たちではないでしょうか。個人的な見解ですが、iPad mini Retinaを比較対象とした場合に、以下の3点が新型Nexus7を買うか否かの判断基準になるように思います。
NFCが必要であるか否か
恐らくですが、iPad mini RetinaにはNFCは搭載されないでしょう。
理由は、iOSの設計を見ればすぐにわかります。iOS6以降、AppleはPassbookによってNFC等の電子決済手段が全て可能になることを主張しています。
この2つ(NFCとPassbook)ですが、言わずもがな、NFCが総合的に優れていることは言うまでもありません。NFCは決済だけではなく、電子デバイスとの接続等にも利用されるため、応用範囲が非常に広いです。またPassbook自体もまだ普及に至っておらず、かなりのマイナー路線を歩んでいます。
今後、NFCが電子デバイスに搭載されて普及することは間違いないでしょう。
そういう意味で、NFC対応の新型Nexus7はまずは軍配が上がりそうです。
Qiが必要であるか否か
もはやご存知のかたも多いと思いますが、いわゆる無線充電の仕組みです。
Appleは完全なワイヤレス化を目指しているにも関わらず、Qiに対しては何故かあまり前向きではなく、恐らくiPad mini Retinaにも搭載されることはありえないでしょう。
はっきり言って、Qiはかなり便利です。
大げさに言えば、充電という概念から解き放たれます。充電や端末を持ち出す度に、充電コネクタをつけたりはずしたりするのをいつまで続けますか?
Qi対応の充電ステーション(今はもう3000円くらいで売ってます)さえあれば、もうその煩わしさから開放されるんです。
好きな時に置いて、好きな時に持ち出せる。充電?もう気にする必要はないです。そんな端末がほしいなら、新型Nexus7になります。
重さが300g以下であるか否か
重さは重要な要素です。
7型タブレットは、片手でずっと持っていても疲れないことがとても大切な判断基準です。
一般的な話ですが、人が片手で「重い」と感じるのは300gからと言われています(個人差はもちろんありますが)。
iPad mini Retinaは電力を大幅に消費するRetinaディスプレイが搭載されることが予想されており、動作駆動を維持するためにも大容量バッテリーが搭載されることが予想されています。
現在のiPad miniが308gですから、これより軽くなることはほぼ考えられません。仮に軽くなったとすれば、その他の性能で間違いなく新型Nexus7に劣ることが予想されます。
新型Nexus7の重量は290g。発売後に触られてからでも良いと思いますが、290gはめちゃくちゃ軽いです!携帯ショップのモックアップ(動かない単なるおもちゃ)かと思うくらいです。iPhone4Sが140gですから、およそ2個分。寝る前に仰向けになって使うシーンを想定すると、このアドバンテージはかなり重要ではないでしょうか。
新型Nexus7は「買い」しかないでしょ!
約2万円強で手に入る7インチタブレットとしては、もはや最強と言わざるを得ない端末のようです。
きたる10月〜12月に発売が噂されているiPad mini Retinaは、間違いなく4万円以上の価格帯ですから、新型Nexus7でさえ2台も買えてしまいます。
迷っている方はもう新型Nexus7が日本国内発売する日が決まり、注文できるようになれば即買いで絶対に後悔しないでしょう。
初代Nexus7が8割のユーザーから「コストパフォーマンスがかなり高い」と、iPad以上に評価されたのですから、期待は膨らむばかり!
さぁみなさん、あとはAmazonに登場するのを待つのみ!お財布の準備はいいですか?!
※販売はBestBuy他、Amazonでも取り扱う予定とのことなので乞うご期待!
2013/8/26更新
Amazonで新Nexus7-16G / 新Nexus7-32G が28日発売で受付開始されました!LTE版も予約受付中なので購入予定者は急げ!
型番 容量 種別 価格 ME571-16G 16G Wi-Fi 27800 ME571-32G 32G Wi-Fi 33800 ME571-LTE 32G LTE/3G 39800
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