スマートフォンが発売されてから、モバイルバッテリーというジャンルが日の目を見るようになってきました。そして今日まで、あらゆる形態のモバイルバッテリーが発売されきましたが、どれが本当にコスパ(コストパフォーマンス)が高いのか正直わからない方が多いのが実状ではないでしょうか。
大容量はデカくて重い、小容量は小さくて軽いが中長期の旅行や出張に耐えられるか?などといった不安は尽きないもの。私もかれこれ5年以上、モバイルバッテリーはどれが1番最適なのか悩み続けてきました。
そんなモバイルバッテリー選びの悩みですが、やはり1番合理的な選び方は「体積あたりのバッテリーの容量が最も多いもの」ではないでしょうか。つまり、1平方センチメートルあたりのバッテリー容量(mAh)が最も多いものが、最もコスパが高いと言い換えることができるという理屈です。
というわけで、人気のモバイルバッテリーを比較して、コスパNo.1のモバイルバッテリーを選んでみようではありませんか!
各種モバイルバッテリー比較
モバイルバッテリーと言っても、3泊以上の長期出張・旅行などにも安心して利用できる用途や、2泊3日程度の用途であまりかさばらない事を重視する用途、さらに毎日カバンに忍ばせておきたい1泊2日または日帰り出張などで日々利用できる用途など、利用形態に応じて様々だと思います。
そこで、今回はそれぞれの用途向けに私が経験的に考える用途別に各種モバイルバッテリーのコスパ比較をしたいと思います。
コスパは、1平方センチメートル(cm²)あたりのバッテリー容量を指標としています。それぞれをコスパ順にソートして、最もコスパの良いモバイルバッテリーを決定します。
3泊以上の長期出張・旅行向け(10,000mAh以上)
10,000mAh以上の容量があれば、iPhoneを4回以上、iPadであれば約1.5回充電ができます。全くコンセントを利用した充電ができない場所にいても、3〜4日程度であれば問題なく充電ができます。
バッテリーの容量が多いだけに、サイズや重さが大きくなるのは避けられません。それだけにコスパの良いバッテリー選びは重要になりますよね。最もコスパの良いモバイルバッテリーは以下の通りになりました。
モデル | 容量 | サイズ(mm) | 重さ | 容量/cm² |
---|---|---|---|---|
cheero Energy Plus |
12,000mAh | 152 × 70 × 16 | 275g | 70.4 mAh/cm² |
CP-F10LSAVP |
10,000mAh | 130 × 70.4 × 16.5 | 260g | 66.2 mAh/cm² |
ANKER Astro M3 |
13,000mAh | 147 × 62 × 22 | 291g | 64.8 mAh/cm² |
cheero Power Plus2 |
10,400mAh | 111 × 80 × 22 | 290g | 53.2 mAh/cm² |
cheero Power Plus |
10,400mAh | 117 × 74 × 23 | 258g | 52.2 mAh/cm² |
QE-QL301 |
10,260mAh | 221 × 153 × 11 | 490g | 27.5 mAh/cm² |
結果は、さすが新製品と言ったところでしょうか。2014年6月に発売したばかりのcheero Energy Plusが70.4mAh/cm²の実力でNo.1となりました。重さも他のモバイルバッテリーより少し軽い点が評価されますが、やや縦長のサイズが人によって好みが分かれるところかもしません。価格も2位のSONYのおよそ半額なので、コスパは最高と言えますね!
2泊3日程度向け(5000 - 9999 mAh)
約7,000mAhのバッテリー容量があれば、iPhoneを2〜3回、iPadを約1回フル充電することができます。2泊3日程度の短期出張などには持ってこいの容量で、「バッテリー切れの心配はしたくないが、カバンがかさばるのは嫌」という方に絶妙なものです。
軽いまたは小さいのどちらかに偏っている傾向にありますが、最もコスパの良いモバイルバッテリーはどれでしょうか。見てみましょう。
モデル | 容量 | サイズ(mm) | 重さ | 容量/cm² |
---|---|---|---|---|
CP-F2LSAVP |
7,000mAh | 61 × 41 × 26 | 194g | 107.6 mAh/cm² |
cheero Power Plus2 mini |
6,000mAh | 99 × 46 × 22 | 160g | 59.8 mAh/cm² |
Anker Astro M2 |
7,800mAh | 105 × 60 × 23 | 191g | 53.8 mAh/cm² |
QE-QL201 |
5,400mAh | 70 × 63 × 24 | 142g | 51.0 mAh/cm² |
cheero Power Plus |
6,000mAh | 74 × 48 × 34 | 140g | 49.6 mAh/cm² |
cheero Powerbox |
7,000mAh | 120 × 73 × 17.6 | 175g | 45.4 mAh/cm² |
結果はダントツでSONYのCP-F2LSAVPが107.6mAh/cm²でコスパNo.1でした。重量が少しネックと思う方は、cheero power plus 2 miniを選択されても十分納得できるパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。価格面でもcheero power plus 2 miniに軍配があがるので、予算に余裕のある方はCP-F2LSAVP、手軽に購入したい方はcheero power plus 2 miniといった選択が最適かもしれませんね。
日帰りまたは1泊2日の出張・旅行向け(2000 - 4999mAh)
3,000mAhのバッテリー容量はiPhoneを1回フル充電するのにピッタリなバッテリー容量です。日帰りまたは1泊2日程度のモバイルバッテリーとして、カバンに常備しておけるくらい手軽に扱える点がメリットですね。
そんな小型バッテリーで1番コスパが良いのはどれでしょうか。見てみましょう。
モデル | 容量 | サイズ(mm) | 重さ | 容量/cm² |
---|---|---|---|---|
Anker Astro Mini |
3,000mAh | 89 × 23 × 23 | 80g | 63.7 mAh/cm² |
cheero Stick |
2,600mAh | 105 × 24 × 24 | 82g | 42.9 mAh/cm² |
CP-F1LSAVP |
3,500mAh | 128.1 × 70.4 × 9.4 | 125g | 41.2 mAh/cm² |
QE-PL102 |
2,700mAh | 70 × 40 × 24 | 85g | 40.1 mAh/cm² |
結果はAnker Astro Miniが63.7mAh/cm²でダントツNo.1でした。Anker社は元Google社員が設立した会社なので、今後も期待のできるモバイルバッテリーを発売されると思われます。品質もずば抜けているので、Anker Astro Miniを選択して間違いないでしょう。
自分に合った最適なモバイルバッテリーを選ぼう
そんなわけで、長期出張・短期出張・毎日利用でNo.1のモバイルバッテリーは以下の通りとなりました。
長期出張 | 短期出張 | 毎日利用 |
---|---|---|
cheero Energy Plus |
CP-F2LSAVP |
Anker Astro Mini |
12,000mAh | 7,000mAh | 3,000mAh |
上記全てのモバイルバッテリーを保有するのはナンセンスでしょうから、ご自身の用途に応じて最も利用頻度の高いモバイルバッテリーを選択されるのが良いでしょう。
また本記事ではあまり言及していませんでしたが、上記は全てMicroUSBによる充電に対応しているので全て購入しても充電の手間はかからないでしょう。最適な1台を購入して、価値のあるモバイルバッテリーライフをエンジョイしましょう!
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