とうとう買ってしまいました、ドライブレコーダー!
というのも、最近自動車(ホンダN-WGN)を購入しまして、その新車に万が一事故や盗難等があった時に備えて取り付けておこうと思ったのがきっかけでした。
実は、以前乗っていた愛車は、気がついたらいろんな箇所が凹んでいまして、そのいくつかは明らかにドアパンチや当て逃げされたであろう痕跡が残っていました。ドアパンチや当て逃げは、明るい時間帯に毎回しっかり見ればわかるのかもしれませんが、少しでも暗くなると気が付きませんし、そもそも毎回確認する習慣もないので、洗車タイミングに「あれ、なんだこれ?」って感じで気づくものなのです。
新車ともなれば、ドアパンチや当て逃げは容赦できません。しかも最近は交通事故の過失割合にドライブレコーダーが客観的な証拠として活用されるようになったらしく、映像を映しておく事が最大の自衛手段とも言えるようになってきました。
そんなわけで、今回は友達の整備士の支援のもと、ホンダN-WGNにドライブレコーダーを取り付けてみました。取り付けた機種は価格.comでも殿堂入りクラスの機種「KNA-DR350」です。数あるドラレコの中でこの機種を選定したのは大正解でした!その理由も合わせて、早速レビューしてみたいと思います!
ドラレコ「KNA-DR350」を選んだ3つの理由
私が数あるドラレコの中で、「KNA-DR350」を選んだ理由が3つあります。
- F値(画像の明るさ)が高く、HDRに対応
- 駐車モードを搭載(モバイルバッテリーにも対応)
- 付属のドラレコ映像閲覧ソフトがWin/Mac両対応
上記の3つを満たしていながら、実売が2万円を切るという超お手頃価格!特にドアパンチや当て逃げの経験がある@umame4にとっては、駐車モードが搭載されていることがドラレコ選定の必須条件でした。
今回は、他の製品との比較も含めてKNA-DR350を選定した上記の理由を簡単にご説明しましょう。
1.F値(画像の明るさ)が高く、HDRに対応
まずF値をご存知ない方ののために。
F値 (エフち、英: F-number)とは、レンズの焦点距離を有効口径で割った値であり、レンズの明るさを示す指標として用いられる。 F値が小さいほどレンズは明るく(=レンズを通る光量が多い)、シャッター速度を速くできる。
端的に言うと、F値が低いほど明るい画像が撮影できるので昼間でも夜間でも映像が鮮明に映るということです。
具体的には以下の画像をご覧ください。F値2.4の画像と、F値2.0の画像では、F値2.4では見えていなかった奥の茂みが、F値2.0では見えているのがわかると思います。少しでも鮮明な映像であればあるほど頼もしいドラレコでF値が高い(=小さい)製品は非常に優れているというのがおわかりいただけると思います。
F値が高いことに加え、さらにHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しています。こちらもHDRをご存知ない方のために。
HDR(High Dynamic Range)とは、デジタルカメラなどで、異なる露出で連続撮影した画像を合成し、見かけ上のダイナミックレンジを拡大する機能。明暗差がある場面においても、白飛びや黒潰れが起こりにくい。
端的に言うと、複数の画像の明るくてキレイな部分だけを採用して1つのキレイな画像を作ってしまおう、という技術です。画像を繋げば動画になるので、HDRを動画像に応用しているというわけです。
ドラレコは、対向車のヘッドライトや太陽光による逆光によってハレーションが発生し、白飛びという映像としては何も写っていないのと同等の状況に陥りやすいため、このHDRで常に周囲の状況や対向車や前方車両のナンバープレートが把握できるというわけです。この技術は非常に重要です!
2.駐車モードを搭載(モバイルバッテリーにも対応)
ドラレコを装着する理由は、主に運転中の事故に対する備えと言えますが、駐車中も監視しておいてほしいものです。
前述の通り、私は駐車中にドアパンチや当て逃げに遭遇した経験があるため、今でもその犯人を捕まえるために何か情報がないかと考えてしまうほどです。しかし一度逃げられたらそう簡単には相手は探しだせません。
KNA-DR350は、そんな私にピッタリな「駐車モード」を搭載しています。
駐車モードとは、コンビニエンスストアでの買い物などほんの少しの駐車時の録画に対応した録画監視機能です。ドライブレコーダー本体にバッテリーが内蔵されているので、駐車中に衝撃や動体を感知すると自動で録画が始まります(動作目安約25分)。
この駐車モードは、感度を低・中・高の3段階で調整することができ、高であればドラレコの視界内に物体が動くと作動し録画を開始します。逆に低であれば大きなドアパンチや追突ではない限り作動しないため、記憶容量(MicroSD)を節約することもできます。この辺りは、各自の車両から最適な感度を経験的に決めていくのが良いでしょう。
なお、内蔵バッテリーがあり最大25分間 駐車モードを利用し、ドラレコを撮影し続けるなんてこともできます。しかし内蔵バッテリーが25分持つためには、約1時間30分ほど充電(=運転)しないといけないため、駐車モードを動作させるためにモバイルバッテリーを活用する方法もあります。
具体的には上図のように、運転中は赤線のようなシガーソケットまたはアクセサリー電源等からの給電とし、駐車時は本体から赤線のプラグ(miniUSB)を抜いて、青線のminiUSBケーブルとモバイルバッテリーを接続して給電させることで、駐車モードが途中で切れたりする懸念を解消することができます。
モバイルバッテリーとminiUSBケーブルは以下がオススメですよ!
また、モバイルバッテリー自身も充電する必要があるので、上記のMicroUSBも付属するケーブルであれば、USBカーチャージャーとモバイルバッテリー間を接続できるので急速充電も可能です。運転中はモバイルバッテリーを充電しておけば、いざ使いたい時に空っぽなんていう事も無くなりますね。
3.付属のドラレコ映像閲覧ソフトがWin/Mac両対応
KNA-DR350に同梱されている記録映像閲覧ソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER」を使えば、パソコンでGoogleマップと連携した位置情報の表示が行えます。具体的にこのアプリでは以下の内容を確認できます。
- 実際の記録映像(1920x1080 FullHD)
- GSP連動の経路履歴
- 衝撃方向
- 記録ファイル
特に3.衝撃方向ですが、通常はあまり意味のない情報ですが、背面・側面からの衝突事故の際はその衝撃報告と強さを記録してくれているという優れもの!これがあれば、事故の際に相手がどれくらいのスピードで衝突してきたのかもわかるそうです。
そして何よりもこのアプリは非常に使い勝手が良く、ドラレコ本体からmicroSDカードを抜いてパソコンのSDカードスロットに挿せば、このアプリの記録ファイル部分に自動読み込みされるので、好きな時間の記録映像を確認することができます。
個人的には、このアプリがWin/Mac両OS対応である点が素晴らしいと思っています。この手のアプリはWin専用のものが多いですが、私のようなMacユーザーの敷居も低くしてくれているので非常にユーザー目線ですね。もちろん使い勝手はWin/Macともに変わりません。
KNA-DR300とDR350の比較
そんなわけでKNA-DR350はまさに「買い」とオススメできるコスパ最強のドラレコなのですが、実はこの機種には前機種にあたるKNA-DR300という機種が存在しています。
一部ユーザーからは「KNA-DR350と性能が変わらないから、型落ちで安いDR300」のほうが買いだ、という意見もあります。結論から言えば「その通り!」なのですが、私はある1点において後継機種のKNA-DR350が優れている部分があり、選択しました。
とりあえず、まずはスペックを比較してみましょう。
KNA-DR300 |
KNA-DR350 |
|
液晶 | 2.4TFT | 2.4TFT |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 |
フレームレート | 30fps | 27.5fps |
水平視野角 | 100° | 100° |
HDR対応 | ◯ | ◯ |
付属microSD | 8GB | 16GB |
microSD最大対応 | 32GB (64GBも可) |
32GB (64GBも可) |
専用viewer | Win/Mac両対応 | Win/Mac両対応 |
GPS測位 | ◯ | ◯ |
録画タイプ | 常時/Gセンサー/動き | 常時/Gセンサー/動き |
駐車監視機能 | 25分 (内蔵バッテリー) |
25分 (内蔵バッテリー) |
消費電力 | 2.2W | 2.2W |
上記のスペック比較表を見ただけでは、後継機種のほうが単にフレームレートが西日本のLED信号機のチラつき録画を抑えるために27.5fpsになっていることと、付属microSDが16GBと、前機種の倍になったことくらいで、大きな機能・性能アップはしていません。
が、しかし!
実は、取り付け時に利用するブラケットが後継機種のほうが小型化され、ほぼどの車両でも背面ミラーの背後に隠れるくらいになっています。具体的には、こんな感じで違っています。
同じ縮尺で画像を作ってみたのでわかりやすいと思います。
前機種KNA-DR300が、後継機種KNA-DR350と比較してブラケットから本体下部まで10mm以上も大きいことがわかります。運転中に自動で録画してくれるドライブレコーダーですが、実際その映像や本体が運転中の視野に入ってくるのは結構煩わしいものです。
個人的にはこの違いだけで、価格差数千円は、それだけ支払う価値があるほどKNA-DR350が優れていると考えます。
HONDA N-WGNにドライブレコーダーを取り付けてみた
というわけで、おすすめのKNA-DR350を早速購入してみました。
取り付けるのは、ホンダ N-WGN(型式:DBA-JH1)です。KNA-DR350を購入すると内容物がこちらのようになっています。
- 本体(KNA-DR350)
- シガープラグ
- 専用ブラケット(粘着テープ付き)
- microSD 16GB
- 専用viewer(win/mac両対応)
粘着テープは予備も1個入っていたりなど、何かと親切設計な感じ。
KNA-DR350本体の大きさはちょうどタバコの3分の2くらい。非常に小さいのがわかります。
ただ、これだけではそのままシガーソケットから電源を取るしかないのですが、常時使用するものを貴重なシガーソケットから電源を取るのはもったいない!というわけで、お得意のエーモン電源ソケット(15A)を調達しちゃいました。
これさえあれば、こんな感じでKNA-DR350付属のシガーソケットとつなぎ合わせることで、N-WGNのアクセサリー電源から給電することができちゃいます。
N-WGNだと、運転席側の給湯レバーの上ったへんのカバーをはずすとこちらのように、ヒューズボックスが見えるので、よさ気な15Aから電源を取りましょう。
この際、常時電源から取るとバッテリーの寿命を短くしてしまう恐れもあるため、念のためイグニッションでドラレコが起動するようにしておきたいと思います。
こちらがN-WGNにドラレコKNA-DR350を取り付けた後の様子です。
何処らへんに付いているかすぐにわかりますか?
ちょっと寄ってみます。。。
・・・・・・あっ!!
ありました!というくらい、とても通常は目立たず、外観を損ねることもありません。中には、ドラレコは目視できたほうが防犯対策になって良いのでは?と思っている方も多いですが、こればかりは好みの問題なので、目立たせたい人にとってはとてもシンプルかつコンパクトな本機種はオススメできませんね(笑)
ただ、見えたとしても非常にスタイリッシュで、少なくともN-WGNにはピッタリな感じです。自動ブレーキアシストにも干渉しないので、なんら安全性も問題なしですね!
車両(運転席側)から見るとこんな感じです。
ルームミラーでドラレコが完全に隠れてしまっています。個人的にはこれが最も理想的だったため、あえて前機種であるKNA-DR300を選択しませんでした。正直、選んで大正解でした。
エンジンをかけると、自動で録画が開始されるため、特に録画を意識して運転する必要もありません。
「録画開始」が表示されてから3秒後くらいに文字が消え、このようにキレイな2.4インチの映像が見られます。
様々な初期設定がありますが、まずはフォーマットをしてから「記憶域の割り当て」で、いくつかの記憶領域のパターンのうち、最も自分に適した割り当て配分を選べばそれでOK!
実際は写真を撮ることはほぼないですし、事故もそこまで頻繁に起きるわけではないため、通常録画領域と、駐車モード時の録画領域は多めにとっておくことがオススメします。
microSDカードは付属の16GBでも良いですが、私はたっぷり録画したかったのでこちらの安値かつ高品質のmicroSDHC 64GBを購入して使用しています。いろんなレビューがありますが、特に製品との相性に問題はないようです。動画もきっちり2週間以上撮れていたので問題なしでしょう!
ドラレコKNA-DR350はコスパ最強!自家用車に1台が超おすすめ!
ドライブレコーダーは、毎年いろんな機種が出ていますが、そのほとんどが高解像度化と明るさの向上がほとんどです。言い換えれば、既に製品の性能としては飽和気味と言っても良いかもしれません。
その中で、かなり完成形・理想形に近いのがKNA-DR350ではないでしょうか。これでもう少し広角なモデルが出れば、間違いなくそちらが買いでしょう。しかし、現時点でも十分な広画角で撮影ができるので、今の(安い)うちに購入することをオススメしますよ!
事故になってからでは遅いのです。備えあれば憂いなしです。常に安全運転を意識し、万が一の際はドラレコに頼れると思って、運転するとまた気分が違うかもしれません。
素敵な旅の記録を残すドライブレコーダーとしても、1台いかがですか?本当に価値のあるお買い物ですよ♪
新機種「DRV-610」が登場
今回レビューしたKNA-DR350の後継機種として、同じくKENWOODからDRV-610が発売されました。こちらも超お買い得なので、KNA-DR350を気に入った方はむしろこちらのほうが良いかもしれませんよ!