新・価値のあるお買い物日記

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極寒の冬に頼もしい1台。コロナWXシリーズが最強の石油ファンヒーターである3つの理由(他社比較あり)

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関東でも20年に一度の大雪に見まわれ、早朝には屋内の気温が8℃なんていう日が到来しあちこちから悲鳴が聞こえてきそうです。

そんな中、私はというと、実家が日本海側の豪雪地帯ということもあり、この時期に帰省すると必ずといっていいほど石油ファンヒーターが大活躍します。最近では、超省エネエアコンなんかも活躍しだしていますが、やはり吹き出し温度の高さで比べ物にならない石油ファンヒーターに頼らざるを得ないのが現状です。

そんな石油ファンヒーターですが、実家で利用している石油ファンヒーターがかれこれ10年以上も使っていたものですから、ニオイや灯油汚れがひどいのなんの。毎年の冬期5ヶ月程度(12月〜4月)は必ず利用するものですから、きっと性能向上しているであろう新しい石油ファンヒーターに買い換えようと思い立ったわけです。結論から言うと、今の最新の石油ファンヒーターは凄いの一言に尽きますね!買い替えて大正解でした

そこで今回は、その大正解だった石油ファンヒーターであるコロナから発売されたWXシリーズについて徹底分析しながらご紹介しましょう。

コロナWXシリーズの凄いところ

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コロナWXシリーズには6つの素晴らしい機能が搭載されています。

  1. 「消臭シャッター」と「新・トリプル消臭システム」によるニオイゼロ
  2. 「ダブルフロー」による足元快適暖房
  3. 「大型液晶」と使いやすい操作パネル
  4. 「ecoモード」による燃費性能向上
  5. 給油時に手が汚れない「よごれま栓」
  6. 業界トップの「静音設計」

この中でもWXシリーズを選択する最大の理由は3つ。消臭シャッターを含む「新・トリプル消臭システム」、「ダブルフロー」、「ecoモード」が搭載されていることです。

この3つの機能ですが、公式サイトに書いてあることだけを書き連ねてもあまり意味がないので、実際に私が買ってみてわかったこの3つの機能の本当の良さを中心にご説明します。

その1:「消臭シャッター」と「新・トリプル消臭システム」によるニオイゼロ

コロナのWXシリーズには、他社(ダイニチ/トヨトミ/日本エー・アイ・シーetc...)にはない機能として、かねてから「消臭シャッター」と呼ばれる点火システムが搭載されています。点火直前までシャッターを閉じておき、最適量の気化ガスで着火することで、点火時の臭気を従来に比べて25%以上減らすことができる画期的な機能です。

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さらに重要となるのは、消火時です。
実はこの「消臭シャッター」が真価を発揮するのは消火時で、消化と同時にシャッターが降り、シャッターが全て閉じきったと同時にニオイを機械内に閉じ込めて消臭してしまうという仕組みです。

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ではどうやって機械内に閉じ込めたニオイを消臭するのか?それは「新・トリプル消臭システム」にカラクリが隠されています。

機構は極めて単純で、まずニオイカットメカがニオイのもととなる残った灯油を吸引し、ニオイの原因となっていたノズル先端の灯油を根こそぎ吸引します。次に、わずかに残った不完全燃焼のガス(これが本当に灯油臭い!)を新においとり触媒により大幅に浄化します。最後に、新においとり触媒で浄化できなかったニオイを反面に設置された光触媒除菌・脱臭フィルターによりさらに脱臭します。このフィルターは抗菌仕様になっており、菌やカビの発生を抑えることができます。

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こちらが実際の動作の様子です。運転「入」ボタンを押したあと数分すると着火の音がジーッ...と小さく1秒ほど鳴り、それと同時に下の画像のように車庫のシャッターが開くように自動で動き出します

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消火時はこの逆で、運転「切」ボタンを押すとすぐにシャッターが閉まり、ニオイを閉じ込めて消臭を行います。ちなみに、消化時は少しだけファンが回るだけでほとんど無音と言ってもいいくらい静かです。

ちなみに消火時にとても良い仕事をする光触媒除菌・脱臭フィルターですが、以下の図のようにドライバーなどの工具を一切使わずに取り付けることができます。ちなみに、光触媒フィルター(画像の青色のフィルター)は、1シーズン(6ヶ月)を目処に6時間天日干しすることで半永久的に効果を持続させることができます。また、脱臭フィルターは定期的(2週間に1回程度でOK)に掃除機でホコリを吸い取ってあげればお手入れはバッチリです。

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その2:「ダブルフロー」による足元快適暖房

温風を出す暖房器具に共通して言えることは「天井のばかり暖かくなり、足元が寒い」ということです。エアコンは吹き出し口が天井近くにあるのでこの状況が顕著ですが、石油ファンヒーターは大丈夫、なんてことはありません。対流式と呼ばれる、いわゆるファンを利用して空気を送り出す機構は、総じて同じ問題にぶつかります。

そこでWXシリーズに搭載されたのが、「ダブルフロー」というコロナ独自の温風コントロール機能です。一般的に、天井付近に対流する温風を部屋全体に分散させるために、シーリングファンを取り付けたり、天井に向けてサーキュレーターを動かしたりしますが、これを石油ファンヒーター単体で同様の効果を生み出すのが「ダブルフロー」の大まかな仕組みです。

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上図のように、下から温風、上に低温風という形で2つの気流を生み出すことで、下からの温風が天井に向けて上昇するのを抑える効果をもたらします。上昇できなくなった温風は、低空飛行をするかのようにより遠くまで向かうため、結果として部屋全体がまんべんなく暖かくなるという画期的な機構と言えます。

私自身、この機構は少し眉唾ものばったのですが、実際は今まで使っていた三菱の石油ファンヒーターとは比べ物にならないくらい部屋の暖まりが早いうえ、何よりも燃費がかなり向上したことがわかってきました。

温風が天井に上昇してばかりのファンヒーターは、ファンヒーター自体が備える温度計がいつまでも設定温度に達しないので、ずっと強風運転を続けます。一方でしっかりと足元を温めているWXシリーズは、すぐに設定温度に達するため、ecoモード(これもコロナ独自の省エネ機能)に切り替わるのが早く、結果として燃費向上に繋がっているのだろうと思われます。もはや、このダブルフローは石油ファンヒーターに備える機能としては合理的すぎる機能だと自信を持って言えます。

その3:「ecoモード」による燃費性能向上

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当たり前ですが、石油ファンヒーターは灯油代のほかに電気代がかかります。コロナの石油ファンヒーターは、自己燃焼熱を利用して灯油をガス化するので消費電力が非常に少なくてすみます。他社の石油ファンヒーターはこれを全て電気を使って行っているので、コロナよりも数倍の電力を消費しています。

具体的に、コロナ石油ファンヒーターの消費電力は弱燃焼時8.5〜13W、強燃焼時15〜29Wで1日10時間使用して電気代約2〜7円※です。
※電気代22円(税込)/kWh:全国家庭電気製品公正取引協議会(「電力料金めやす単価」による)にて試算。

しかし、実際のところ灯油の燃料費から比べると、電気代は小さなものです。コロナの石油ファンヒーターは、灯油の燃料費もかけない独自の省エネ技術を取り入れ、低燃費を実現しています。

ちなみに皆さんは、石油ファンヒーターの設定温度を1℃下げることで灯油の消費を約10%削減できることをご存知ですか?石油ファンヒーターには設定温度にするとインバーター機能が働き、自動的にファンを弱くして部屋の暖まりを抑えるようにしますが、実はこの機能があまり効果的に働かず、結果として石油ファンヒーターをつけっぱなしにしているとすごく部屋が暑くなってきます。恐らく石油ファンヒーターを使われたことのある方であれば全員が体験されたことのある状況だと思います。

コロナはその状況を解決するため、「ecoモード」と呼ばれる省エネボタンがついています。このスイッチを入れておけば、設定温度を1度でも上回ると最大火力を60%に抑え、室内の温度を一定に保つことができます。さらに、何らかの原因で設定温度を3度上回ると自動的に消化する「セーブ消化」もついているスグレモノです。

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この機能を使ってみた感想としては、もうこのecoボタンを常に押した状態で使うのが標準になるということです。点火毎にこのecoボタンは押す必要がなく、一度オンにしてしまえば、一度石油ファンヒーターのスイッチをオフにしても、次にスイッチを入れるときにはecoモードとして運転を開始してくれます。

その2の「ダブルフロー」のご紹介でもお伝えしましたが、このダブルフロー機能が活きることで、ecoモードに入るまでの時間が非常に短く、結果としてほとんど60%に抑制されたeco運転として働くのがWXシリーズ最大の特徴だと思います。

私がこのWXシリーズ(FH-WX5713BY)を15畳の部屋で利用しているのですが、今までもコロナと同じく7.2Lのタンクで利用していた三菱のファンヒーターの給油が2日に1回は必要だったのに対して、平均して3〜4日に1回の給油回数に減ったのは驚きでした。石油ファンヒーターを利用する地域にお住まいの方はよくご存知の通り、灯油は一般的に玄関や車庫に置いているので給油しにいくのが本当に寒くて、いつも家族内でじゃんけんをして給油係を決めるくらいイヤな事です。。。しかし、この回数が半分に減ることは、石油ファンヒーターを選ぶポイントとして非常に高いものだと言えます。

ちなみにWXシリーズには1日にどれだけ灯油を使ったかや、使用日数とその間の灯油の使用量を表示してくれる機能が備わっているので、省エネっぷりが目に見えて石油ファンヒーターをつけるのが毎回楽しみになってきます(笑)。

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他社の石油ファンヒーターよりも本当に優れているのか?

コロナWXシリーズの石油ファンヒーターを選ぶ理由として3つの理由をお伝えしましたが、本当に他社よりも優れているのかはやはり気になりますよね。結論から言うと、コロナのWXシリーズを選ばなければ間違いなく損をします。

まずは以下の比較表をご覧ください。

型式
FH-VX3616BY

FW-3715SLX
メーカー コロナ ダイニチ
適用畳数木造 10 10
鉄筋 13 13
着火スピード通常 150秒 40秒
秒速 3秒 -
暖房能力
(kW)
最大 3.60 3.70
最小 0.66 0.74
燃料消費量
(L/h)
最大 0.350 0.360
最小 0.064 0.072
タンク容量(L) 7.2 9.0
燃焼時間(h)最大火力時 20.5 25.0
消費電力
(W)
点火時最大 650 390
燃焼時 22 129
運転音
(dB)
最大 36 37
最小 21 25

上記の表は、石油ファンヒーターの大手2社が発売している最上位機種で比較したものです。赤文字に示した部分が他方に比べて優秀な数値であることを意味しています。暖房力などはほぼ同程度なので、それ以外に着目してみましょう。

まず1つ目に着火スピードですが、一見ダイニチの40秒点火が魅力的に見えますが、コロナは秒速着火と呼ばれる機能を有しており、これをONにしておくことでたった3秒で点火することができます。寒い朝では、この着火スピードがどれだけ重要か、言わずもがなでしょう。

2つ目に消費電力ですが、こちらも一見ダイニチの390Wが魅力的に見えますが、実はこれ点火時の一瞬だけにかかる消費電力で、その後はコロナが22W、ダイニチが129Wと、ダイニチのほうが約6倍近く(107Wも多く)の電力を消費していることがわかります。朝の2時間、夕方から寝るまでの6時間の合計8時間を石油ファンヒーターの稼働時間とすれば、

1日  107W ✕ 8時間 = 856W/h
1ヶ月 856W ✕ 30日 = 25,680W ≒ 26kW
1ヶ月の電気代差 26kW ✕ 22円/kWh = 572円

つまり、ダイニチのほうがコロナyりも572円も多くの電気代が必要ということです。実際には休日などや、1日のうち家にいる時間の長い専業主婦やご高齢の方がいれば、さらに2倍前後の維持費の差が出てくるでしょう。

こうした維持費の差がありながら、3つ目に運転音の差として、こちらもコロナのほうが超静音運転をしていることが数値から読み取れます。実際にはecoモード、つまり最小運転をしている時間がほとんどですから、その時の運転音が4dBも静かなコロナは、長く使う石油ファンヒーターとしては非常に魅力的な性能だと言えますよね。私もかれこれ数ヶ月WXシリーズを使用していますが、本当に静かでビックリしています(前の三菱の石油ファンヒーターはゴォーというファンの音がうるさかった…)。

そしておまけに、地味なコロナの石油ファンヒーターの魅力的として、タンク容量が挙げられます。私の両親(60歳)が言っていたのですが、ダイニチのような9Lタンクは給油回数の手間が省けて嬉しいと思いますが、実際に年配の人が9Lのタンクを持つのはかなりしんどいです。なので、以前使っていた三菱の石油ファンヒーターは9Lタンクだったのですが、実際にはその8割くらいの灯油しか給油の際に入れられなかったそうです。コロナは元々7.2Lという、年配の方でもギリギリ持ち運べる容量で、かつ給油回数が少なくなるタンク容量という絶妙な設計をしています。こうした地味な部分もコロナを選択するポイントになるのではないでしょうか。

もはやコロナWXシリーズを買わなきゃ損!

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さて、今回はコロナWXシリーズを紹介しましたが、実はこの下のグレードにEXシリーズというものが存在します。ご紹介した3つの優秀な機能が不要という方はEXシリーズを選ばれるのも1つだと思いますが、価格差はたった数千円です。コロナの石油ファンヒーターは標準で3年保証がついていますが、石油ファンヒーターは10年はザラに持ちます。10年使うことを考えれば、たった数千円を支払うだけで、ニオイも少なく、足元がしっかり暖かくなり、かつ省エネであるWXシリーズを選択するほうが賢いお買い物だと私は思います。

価値のあるお買い物日記は、実際に私が使ってみて本当に良いと思った製品だけをオススメしていますので、これから石油ファンヒーターを買い換えられる方は是非参考にしてみてください!ちなみに多くの価格調査を私も行いましたが、こちらのサイトで購入するのが最安値かつ最短配送ですよ。積雪の多い冬ですが、良い暖房ライフをお過ごしください!