大本命のAH-IPS液晶「24MP76HM-S」がいよいよ発売!LG製「New CINEMA SCREEN」モニターを選ぶべき6つの理由
最上級の高画質を実現するAH-IPS液晶モニターのうち、デザイン・ベゼル薄・価格のどれもが優れていたASUS製MX239Hの発売からおよそ1年。とうとうAH-IPS液晶の大本命が発売されます。AH-IPSのエントリーとして大好評いただいたMX239Hの記事とVX239Hの記事からはや半年以上が経過しましたが、それからいわゆる高画質液晶はめっきり発売されませんでした。
AH-IPS液晶の高画質さは過去のエントリーで十分触れましたが、それと同じくらい話題に取り上げたのはそのデザインです。
MX239Hは、その洗礼されたデザイン性能が大評判となり、液晶モニターの製造が追いつかないとの報告がASUSTekより出されたほどです。しかし、肝心の超狭額ベゼルと言われたモニター外周の非表示エリアは0.8mmと、実際に使ってみた(というか今も使っている)感想としては「空間に画面が浮かんでいる」と表現するにはまだ物足りず、やはりベゼルがあることを感じさせてしまうものでした。
しかし今回発売されたNew CINEMA SCREEN「24MP76HM-S」は、超狭額ベゼルを名乗るにふさわしい非表示エリア5.6mmという極限の薄さを実現。さらに、高画質だけでなく利用者が普段使いする際の目への負担を軽減する機能も取り入れられ、過去のAH-IPSをあらゆる面で凌駕しています。
そんなNew CINEMA SCREEN「24MP76HM-S」の性能を客観的に評価すべく、これまでの最上級AH-IPS液晶モニターとして君臨してきたMX239Hを引き合いに出し、徹底比較を行ってみました。その結果、「24MP76HM-S」のあらゆる点で優れている事が判明しました!そんなAH-IPS液晶モニター「24MP76HM-S」が何故優れているか、なぜ選ぶべきかについて6つの理由をまとめましたので是非ご覧ください!
LG社とASUS社のAH-IPSモニター性能を徹底比較
AH-IPS液晶を搭載する両者ですが、今回発売された24MP76HM-S(LG)はあらゆる面でMX239H(ASUS)を凌駕しています。
MX239Hには無い具体的な機能を示すと以下の通りです。
- 超低消費電力
- 超狭額ベゼルとクリアスタンド
- 目の疲れを低減する「フリッカーセーフ」と「ブルーライト低減モード」
- 超高画質を実現する新技術「Super+ Resolution」
- 豊富なインタフェースとVESAマウント対応
- 臨場感のある5W✕5Wサラウンド
早速、それぞれの性能について詳細を確認してみましょう。
1.超低消費電力
以下のスペック比較表を見ると一目瞭然ですが、低消費電力を謳うAH-IPS液晶もこれまでは30W以上消費するのが当たり前でした。
しかし、とうとう玄関の小さな電球よりも低いたった21Wの超低消費電力を24MP76HMは実現しました。
製品名 | 24MP76HM (最安値はこちらから) |
MX239H (最安値はこちらから) |
---|---|---|
メーカー | LG | ASUSTek |
パネルサイズ | 23.8型ワイド | 23型ワイド |
最大解像度 | 1920×1080(フルHD) | 1920×1080(フルHD) |
バックライト | LED | LED |
パネル種類 | AH-IPS | AH-IPS |
表面仕様 | ノングレア | ノングレア |
コントラスト | 1,000:1(Max1,000,000:1) | 1,000:1(Max80,000,000:1) |
画像ピッチ | 0.2745mm | 0.265mm |
外額非表示エリア | 5.6mm | 8.0mm |
視野角 | 178°(H)/178°(V) | 178°(H)/178°(V) |
応答速度 | 5ms(GtG) | 5ms(GtG) |
搭載技術/機能 | SUPER+ Resolution:搭載 ブルーライト低減モード:搭載 フリッカーセーフ:搭載 VESA75×75マウント:対応 |
映像エンジンSplendid:搭載 ASCRテクノロジー:搭載 Trace Freeテクノロジー:搭載 VESA75×75マウント:非対応 |
消費電力 | 通常動作時:21W以下 省電力/スリープ・モード:0.3W以下 スタンバイ時:0.3W以下 |
通通常動作時:33W以下 省電力/スリープ・モード:0.5W以下 スタンバイ時:0.5W以下 |
入出力端子 | デジタル入力端子:HDMI 1.3x2 アナログ入力:D-Sub 15ピン オーディオ入力端子:HDMI 1.3x2、ステレオミニジャック オーディオ出力:ステレオミニジャックx1 スピーカー:5W+5W(ステレオ) |
デジタル入力端子:HDMI 1.3x2 アナログ入力:D-Sub 15ピン オーディオ入力端子:HDMI 1.3x2、ステレオミニジャック オーディオ出力:ステレオミニジャックx1 スピーカー:3W+3W(ステレオ)_ |
寸法 | 540.0(幅)x181.0(奥行き)x429.0(高さ)mm | 522.6(幅)x207.2(奥行き)x392.2(高さ)mm |
重量 | 約4.3kg | 約3.8kg |
付属品 | HDMIケーブルx1 D-Sub 15ピンケーブルx1 オーディオケーブルx1 ACアダプターx1 電源ケーブルx1 ユーティリティーディスクx1 保証書x1 |
HDMI-DVI変換ケーブルx1 D-Sub 15ピンケーブルx1 オーディオケーブルx1 ACアダプターx1 電源ケーブルx1 クイックスタートガイドx1 保証書x1 |
発売日 | 2014年1月31日 | 2013年2月2日 |
保証 | 3年保証 | 3年保証 |
2.超狭額ベゼルとクリアスタンド
冒頭でも述べたように、両者のAH-IPSモニターはその類まれなデザインが人気の理由でした。
そして、そのデザインを引き立てていたのが何を隠そう「ベゼル幅が非常に狭い」ということです。
非表示エリアが最小5.6mmで、従来の「CINEMA SCREEN」の約半分の厚さを実現した「New CINEMA SCREEN」を採用しています。さらに、シルバーの筐体とクリアなスタンドを組み合わせたことで、液晶画面が宙に浮いたようなデザインとなり映像への没入感を高めることに成功しています。
一方、MX239Hは非表示エリアが最小8.0mmで、こちらも非常にベゼル幅が狭いのですが、24MP76HM-Sと比較すると約2.5mmも非表示エリア(=黒くて何も表示できないエリア)が多いです。いかに24MP76HM-Sが超狭額ベゼルであるかがわかります。
3.目の疲れを低減する「フリッカーセーフ」と「ブルーライト低減モード」
IT社会と言われている昨今で、コンピュータービジョン症候群(VDT症候群)を聞いたことがある方は多いと思います。これは、コンピューターネットワーク時代から生まれた新たな健康問題です。一般的なオフィスワーカーのうち10人に6人は、長時間のPCの使用によって引き起こされる眼や物理的不快感のために医師の診察が必要であると言われています。
この症状を引き起こす1番の原因はフリッカーだと言われています。
一般的にフリッカーによる影響はディスプレイの輝度レベルの調節により、引き起こされています。しかし長期間のディスプレイ使用が、確実に眼精疲労や眼圧の上昇につながっています。この症状が起こったとき、人間の眼はわずかな信号に敏感になり、眼の毛様筋が画面上ではほとんど見えないちらつきを調整しようとしています。これにより眼の疲れや頭痛、近視などに影響を及ぼしてしまうというわけです。
このフリッカーを軽減させる機能「フリッカーセーフ(フリッカーフリー)」が24MP76HM-Sには搭載されています。電流を調整して画面の明暗を調整することで、バックライトのオン/オフによるフリッカーの発生を防ぐ仕組みで、オフィスワーカーの目の負担を軽減してくれる非常に素晴らしい機能で、ここ最近ではBenQが積極的に採用していた機能です。
さらにそれだけではなく、専用のメガネやシートを使用することなく、同じく目の疲れの原因とされているブルーライトも軽減する「ブルーライト低減モード」を備えています。新聞紙のような質感と、書籍のような質感の2タイプを好みや作業環境に応じて使い分けることができます。これはBenQにはないLGオリジナルの機能で、この2つの機能で利用者の目の負担を最大限に軽減してくれます。
4.超高画質を実現する新技術「Super+ Resolution」
AH-IPSは、表示される映像をより最高画質へと引き上げてくれる特徴がありますが、元々画質の低い映像や画像を液晶パネルだけで高画質にするには限界があります。この状況を打開するため、各社が一斉に出した機能が超解像技術です。しかしLGの超解像技術は通常のそれよりも高画質を実現する「SUPER+RESOLUTION」という機能名で与えられ、「オフ」「弱」「中」「強」「デモ」という5モードを選択できるようになっています。
例えば映画視聴などで常用するならば、柔らかく適用される「弱」設定をすることで映画の臨場感と没入感が高まります。逆にアニメ視聴であれば「強」設定をすることでキャラクターの輪郭がはっきりとし、動きが見やすくなります。Super+ Resolutionは低解像度映像だけでなく、1080pのブルーレイ映像にもちゃんと効いており、有効にすると髪や布の質感が向上したり、通常状態では埋没していた淡いハイライトが浮きだつようになり、解像感が増すようになる。
一般的な超解像処理では陰影表現の増強に注力した処理を行うが、Super+ Resolutionは、色味の変化にも積極的に介入してきます。例えば、通常では肌色などがPCモニター特有のやや冷ためな色合いになっているのだが、超解像処理を有効にすると、人の肌らしいふっくらとした柔らかな赤味までが復元される。Super+ Resolutionは、解像感がもうちょっと欲しいときだけでなく、色ディテールがもう少し欲しいときなどにも使うといいでしょう。
5.豊富なインタフェースとVESAマウント対応
24MP76HM-Sは、MX239Hと同様に豊富なインタフェースを兼ね備えています。基本的なインタフェースであるHDMI/D-Subはもちろん、オーディオ・インやヘッドホンジャックもあります。
さらに評価のポイントとしたい点として、VESAマウント(75✕75)対応があります。
MX239Hはあの美しいデザインがありながらVESAマウント非対応という点が最大のネックでした。しかし超狭額モニター対決は、VESAマウント対応したことで一気に24MP76HM-Sに軍配が上がったと言えます。例えば以下のようにモニターアームを利用することで、切れ目が限りなく小さいデュアルディスプレイ、トリプルディスプレイなんてことも容易に実現できるわけです。これは多くのモニター面積を必要とする方には本当に素晴らしい点だと言えます。
6.臨場感のある5W✕5Wサラウンド
MX239Hは3W✕3Wの大迫力のサラウンドを有している点も大きな評価ポイントでした。
しかし24MP76HM-Sはそれよりも更に大きな5W✕5Wのステレオスピーカーによる臨場感のあるサラウンドを実現し、一気にMX239Hの音響性能をも凌駕しました。
細かな点としては、MX239Hのステレオスピーカーはモニターの左右についており、音が左右に広がるようになっていました。一方で24MP76HM-Sは、スピーカーが手前(つまり利用者の方向)に広がるようについており、利用者の耳によりしっかりと響くようになっています。実際に店頭においてあった24MP76HM-Sのデモ機で音を確認しましたが、外付けスピーカーがいらないくらいはっきりと聞こえました。(私の今使っているMX239Hもとてもキレイな音なんですけどね…orz)
もう買わなきゃ損!
以上に取り上げた6点は、これからパソコンを買う人や、長年使ったモニターの買い替えを検討している人、さらにこれを機会にデュアルディスプレイ・トリプルディスプレイの導入を検討している人にとって魅力的である以外の何物でもありません。LGはここ数年、液晶テレビ事業にも力を入れており、特に狭額ベゼルを1番最初に積極採用した世界最大のメーカーでもあります。LGというメーカーを好まない方も多いでしょうが、実は私も少し前まではLG製を購入することに抵抗がありました。しかし、良い製品は良いという考えに立ち返るなら、この24MP76HM-Sは今の時点で最強の1台と言い切れます。
超高画質で、デザインに優れ、没入感の高い本モニターを使えば毎日のPCライフが本当に楽しくなることでしょう。私は1年前にMX239Hを購入してしまったので少し悔しいですが、価格が3万円を切れば買い替えを検討したいと考えています。もし先に購入された方がいらっしゃれば、是非コメントください!私の背中を押してください!!笑