2016年も半ばを過ぎました。
ちょっと前はGWもあったりして、人によっては10連休なんて方もいるようで羨ましい限りですが、私もこの連休は実家に帰省してゆっくり過ごしました。そんな繁忙期の帰省にあたっては毎回2つ気になることがありました。
- 新幹線の予約がちゃんと取れるか?
- 往復でいくらになるのか?
これは繁忙期に新幹線を使って帰省されたことがある方なら誰もが気になっていることでしょう。JRの発表によれば、北陸新幹線(東京→富山)の指定席のみの「かがやき」で全線満席、自由席のある「はくたか」で乗車率130%だったとのことです。2時間以上立ちっぱなしはさすがにキツイですよね。
結論から言うと、毎回窓口で帰省の切符を購入している方は、かなりのお金と時間を損しています。また、「えきねっと」や「e5489」を利用している人も同じく損をしていますよ!
そんなわけで今回は、繁忙期でも、そうでない時期でも、ほぼ確実に予約が取れて、どんな予約方法よりも最安値で新幹線切符を購入するたった1つの方法をご紹介します。しかも、iPhone利用者にとっても必見の内容になっていると思うのでお見逃しなく!
新幹線切符の購入方法と料金比較
今回は@umame4が帰省や旅行、出張等で良く利用する北陸新幹線・東北新幹線を中心に最安値をご紹介します。まずはこれら新幹線の切符購入方法と料金を比較してみます。
チケット種類 | 北陸新幹線(片道) | 東北新幹線(片道) | ||
---|---|---|---|---|
東京〜金沢 | 東京〜富山 | 東京〜盛岡 | 東京〜仙台 | |
指定席普通料金 | 14,120円 | 12,730円 | 14,740円 | 11,200円 |
モバトク | 13,380円 | 11,990円 | 13,270円 | 9,970円 |
学割 | 12,850円 | 11,430円 | 13,050円 | 10,010円 |
えきねっと トクだ値 |
12,700円 | 11,450円 | 12,080円 | 9,790円 |
スーパーモバトク | 12,030円 | 10,780円 | ― | 8,970円 |
eきっぷ | 13,480円 | 12,090円 | ― | ― |
WEB早特1 | 12,700円 | 11,450円 | ― | ― |
e早特1 | 12,130円 | 10,880円 | ― | ― |
意外と知らない人が多いと思いますが、ご覧の通りJR新幹線に最も安く乗車する方法はスーパーモバトクを利用することです。
スーパーモバトクって何?って人の為に、念のためご紹介しますと以下の通りです。
概要 | 「モバイルSuica」で購入できる早割の特急券です。 |
---|---|
利用期間 | 通年 |
発売期間 | 乗車日の1ヶ月前の10:00から前日の23:40まで |
変更・払戻 | 購入後の行き先・時間変更不可。 払戻しは、割引率に乗じた手数料が必要。 ※指定列車の発車前で未使用の場合のみ可能 |
つまり簡単に言うと、「一度予約すると変更もできないし、払い戻しする場合も手数料が高い。だけど、予約した列車(時間)に必ず乗車するのであればもの凄い運賃を安くします」というのがスーパーモバトクです。
結論から言うと、このスーパーモバトクを利用することがもっとも安く新幹線に乗る手段になります。しかし、iPhoneユーザはモバイルSuicaを使うことができません。理由は、FeliCaに対応していないからです。
スーパーモバトクの次に安く新幹線に乗れる「e早得1」は、スーパーモバトクと比較して100円高いだけなので、モバイルSuicaを必要としない「e早得1」もオススメです。
しかし、「e早得1」はチケット発券式のサービスであるため、予約後〜乗車前までの間に、券売機またはみどりの窓口で乗車券を発券する必要があります。ちなみに、帰省時のみどりの窓口の様子が左側で、券売機が右側です。
一度並んだ事がありますが、券売機で15分以上、みどりの窓口では30分以上は並ぶことになります。新幹線の出発まで時間があれば良いですが、こんな時間の読めない列に並びたいですか?並びたくないですよね。
iPhoneユーザがモバイルSuicaを使う方法
前述の通り、iPhoneはFelica非対応なのでモバイルSuicaを使うことができません。そのため、iPhoneユーザはおサイフケータイ付きのAndroidスマホを購入し、モバイルSuicaを使用する必要があります。
とはいっても、モバイルSuicaを使用するために数万円以上するAndroidスマホを契約するのは本末転倒です。しかし、実はAndroidスマホをキャリア契約しなくてもおサイフケータイを使用できる方法があります。しかも、5000円未満で。
早速その方法をご紹介しましょう。
キャリア契約なしでおサイフケータイ機能付きスマホを入手する方法
方法は以下の3ステップです。
- 破格のおサイフケータイ機能付きAndroidスマホをヤフオクで購入
- docomoの解約済みSIMカードもヤフオク入手
- モバイルSuica認証を行う
具体的な内容についてご紹介しましょう。
1.破格のおサイフケータイ機能付きAndroidスマホをヤフオクで購入
実は、おサイフケータイ機能は解約済み等の白ロム携帯でも利用することができます。言い換えれば、最新のスマホである必要はないのです。
とは言っても、おサイフケータイ機能付きスマホは、今ではどの機種を選んでも最低3万円以上はします。しかし今回は、モバイルSuicaで予約さえスムーズにできる機種でさえあれば良いので、決して高性能なスマホを購入する必要はありません。
機種で最もオススメなのは以下の3機種です。この中から好きな1台を選べば、不満を感じる事はまずないでしょう。
2.docomoの解約済みSIMカードもヤフオク購入
ついでに、ヤフオクでdocomoの解約済みSIMカードも購入してしまいましょう。
SO-02Cは通常のSIMカードサイズ、P-02EとN-07DはマイクロSIMカードサイズです。もし過去にdocomo端末を所有していて、上記サイズの解約済みSIMカードがあればそちらを利用するのが手っ取り早いです。
ちなみにこのSIMカードは、次のモバイルSuica認証を行うためのアクティベーション用SIMカードになります。ヤフオクで購入したとしても、送料込みで500円もしないでしょう。
3.モバイルSuica認証を行う
最後にモバイルSuica認証を行うやり方をお教えします。docomoのおサイフケータイ機能付きスマホと、SIMカードが準備できていればもうあとはお茶でも飲みながらできる内容です。
今回私は、SO-02Cの白ロムと通常SIMカードをヤフオクで入手したのがこちら。
まず、SIMカードを刺さずに起動すると、以下のように「(通信サービスなし)|SIMカードが挿入されていません。」と表示がされます。
SIMカードが挿入されていないと、Wi-Fiアイコンの右側にあるようなSIMカードにバツが付いたアイコンが表示されます。
この状態でモバイルSuicaのアプリをインストールしてみます。ちなみに、事前に自宅でもモバイルルータでも良いので、Wi-Fi(無線LAN)に接続しておいてください。
まず、「おサイフケータイ」のアイコンを選択します。
するとEdyやモバイルSuicaの電子マネーアプリが一覧で表示されます。ここで、モバイルSuicaを選択しましょう。
もちろん、モバイルSuicaアプリはインストールされていないので、ダウンロードしてインストールします。
インストール方法はiPhoneやiPadのiOSとほとんど変わらないので、まず迷うことはありません。
インストールが完了したら、ホーム画面にペンギンのキャラクターアイコンのモバイルSuicaアプリが表示されるので、選択しましょう。
すると起動画面でモバイルSuicaのアクティベーション画面が表示されます。
あれ!?注意事項が出て先に進めない!なんてことになると思います。これが、SIMカードが入っていないためにアクティベーションができず、この画面が表示されてしまいます。
さて、ここで入手しておいたSIMカードをスマホに挿入しましょう。
SO-02Cは、バッテリーを外さないとSIMカードを挿入できないので、バッテリーをはずしておきます。SIMカードを写真の向きにして、スライドさせるように挿入させます。
奥まで押し込むと、こんな感じになります。SIMカードがちょこっと顔を出すくらいになります。
次にバッテリーをはめ込むと、こんな感じになります。
この状態で、先ほどのアクティベーションに再チャレンジしてみます。
「同意する」もしくは「同意する(以降確認なし)」を選択すると、、、
おぉ!なんかさっきと違う画面で「処理中...」とか出てきた!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
「モバイルSuica初期設定」の画面が出て来ればもう成功です。このまま先に進めましょう。もうちょっと画面を下にスクロールしてみます。
ほとんどのiPhoneユーザーはモバイルSuicaを利用したことがないと思うので、「会員登録へ」を選択しましょう。
規約に同意し、「モバイルSuica会員」を選択しましょう。「EASYモバイルSuica会員」とは何かを知りたい方はこちらを見るとわかりやすいです。簡単に言うと、クレジットカードを持っていない人でもモバイルSuica登録ができるシステムです。
ちなみに、モバイルSuica会員は年会費1,030円がかかるのですが、JR東日本が発行している「ビュースイカカード」でモバイルSuica決済を行うように設定すると、年会費が無料になるので契約するのをオススメします!
各種設定を終えると、「初期設定を完了させる」が表示されるのでこちらを選択します。
「通信中...」の画面が表示された後に、初期設定の完了画面が表示されるので、会員メニュー画面に移りましょう。
この画面が出てくれば完了です。
画面上部にあるSIMカード未挿入のアイコンが無くなっている状態でしかこの画面を表示させることはできないため、SIMカードが必要となる理由がこれでわかっていただけたと思います。
iPhoneユーザーは今すぐおサイフケータイをGETしよう!
もう一度こちらをご覧ください。
チケット種類 | 北陸新幹線(片道) | 東北新幹線(片道) | ||
---|---|---|---|---|
東京〜金沢 | 東京〜富山 | 東京〜盛岡 | 東京〜仙台 | |
指定席普通料金 | 14,120円 | 12,730円 | 14,740円 | 11,200円 |
モバトク | 13,380円 | 11,990円 | 13,270円 | 9,970円 |
学割 | 12,850円 | 11,430円 | 13,050円 | 10,010円 |
えきねっと トクだ値 |
12,700円 | 11,450円 | 12,080円 | 9,790円 |
スーパーモバトク | 12,030円 | 10,780円 | ― | 8,970円 |
eきっぷ | 13,480円 | 12,090円 | ― | ― |
WEB早特1 | 12,700円 | 11,450円 | ― | ― |
e早特1 | 12,130円 | 10,880円 | ― | ― |
今回ご紹介した方法を用いれば、通常の指定席普通料金と比較して2,000円以上、えきねっとトクだ値と比較しても600円以上お得になる「スーパーモバトク」が利用できるようになります。
しかも、えきねっとは、紙による発券が必要となるため、繁忙期の東京駅等で長蛇の列に並ぶ必要があるデメリットがあります。事前に発券しておけば長蛇の列に並ばずに済むのでは?と思う方もいると思いますが、事前に発券した予約内容を変更したい場合は、新幹線切符券売機がある大型のJR駅に行く必要があるため、非常に面倒です。これは、JR-WESTカード会員が予約できる「eきっぷ」「WEB早得1」「e早得1」も全く同じです。
モバイルSuicaは、全て電子で行われるため、予約済みの新幹線の発車時刻6分前であればいつでも変更可能です(スーパーモバトクは予約変更不可のため、一度取り消ししてから再度予約することになります)。こんな便利な手段を使わないのは大損ですよ!
今後、iPhoneにはおサイフケータイ機能が搭載されるという噂も出てきていますが、モバイルSuicaが搭載されても、新しいiPhoneを購入するよりも、今回ご紹介した方法のほうが間違いなく安上がりです。
格安のおサイフケータイ機能付きスマホが少なくなる前に、早目にGETしてお得な帰省や旅行ライフを手に入れちゃいましょう!価値のあるお買い物になること間違いなしですよ!