話題の日産カーシェアリングサービスである「e-シェアモビ」を初体験してきました!
e-シェアモビと言えば、
- 業界トップクラスの最安値
- 長距離走行でも距離料金がずっと無料
- ステーション数が少ないためとにかく予約が取り辛く、土日の予約が取れたら超ラッキー
という、お手軽に借りられることが売りのカーシェアとはほど遠い存在に位置している、2018年にサービス開始したばかりの超駆け出しカーシェアリングサービスです。詳細は、以下の記事でもご紹介しています。
e-シェアモビが人気な理由は何を言っても「最新の日産リーフ/ノート e-Powerに思う存分乗れる」ことと言い切って良いでしょう。特に日産リーフに関しては、
- e-Pedal[イーペダル]
- ProPILOT[プロパイロット]
- ProPILOT Park[プロパイロット パーキング]
という自動運転レベル2として国内車種最高の性能を兼ね備えており、ガジェット好きの@umame4にとっては体験せずにはいられません!
そんなわけで11月17日(土)快晴の中、10時〜16時までの6時間パックでガッツリe-シェアモビを体感してきたので、ご紹介したいと思います。
1.乗車前の準備編
まずe-シェアモビの公式サイトから車両を予約します。
ちなみに、車両のステップは以下の通り。
車種 | 日産リーフ | 型式 | ZAA-ZE1 |
---|---|---|---|
定員 | 5名 | ラゲッジルーム | 435L(VDA) |
一充電走行距離 | 400km(最大) | 寸法(長・幅・高) | 4480╳1790╳1540(mm) |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 | 最小回転半径 | 5.2m |
車両重量 | 1530kg | 総電力量 | 40kWh |
主な先進装備 |
|
乗車日になったら、いざ!予約したe-シェアモビの車両があるステーションに向かいましょう。今回は、日産リーフを予約することができたので、ステーションでは以下の写真のように充電器に繋がれた状態で駐車されています。
乗車するため、この充電コネクタを着脱する必要があるように思ってしまいますが、実はこのままでは取り外すことができません。着脱するためには、まずはリーフを解錠して乗車しなければなりません。
解錠の仕方をe-シェアモビのHPからおさらいしておきましょう。
ドアロックが運転免許証で行えるというのが、非常にスマートですね。ICカードをかざしてドアロックを行うのは、タイムズカープラスやdカーシェアと同じのようです。
というわけで、早速ドアロックをしてみます。
ドアの開く音が高級車と同じような「ファサ!」という音がしました・・・。「バン!」ではなく「ファサ!」です。伝わるかなぁーこの感動!
この感動で忘れそうになっていましたが、そうそう、充電コネクタを脱着するのでした。車両のハンドル右側にあるこのボタン、「充電ポートリッドオープナースイッチ」を押すと、充電コネクタのロックが解除されます。
もしくは、リモコンキーの充電コネクタロック解除スイッチを約1秒以上押すと、同じくロックが解除されます。
充電コネクタのロックが解除されたので、充電コネクタを脱着に取り掛かります。充電コネクタは、「通常充電ポート」に接続されています。ちなみに、その左側にあるのは「急速充電ポート」です。詳しくないのですが、きっと急速充電は異なる充電コネクタなのでしょうね。
これでやっと乗車できます。写真を撮ったりしてたので時間がかかりましたが、実際は1分も掛からないと思います。とても楽ちんですよ。
ただ・・・抜いた後の充電コネクタの置き場所らしきものが全然見当たらない。これは、どこのe-シェアモビのリーフ車両があるステーションも同じなのだろうか。。仕方ないので、充電器の横にそっと置いておくことにしました。日産カーレンタルソリューションさん、なんとかしたほうがよいですよ!(せめてフックにかけるようにしておくとか)
2019/8/4追記
通りすがりさんからのコメントで、この充電コードは取り外して車両に搭載しなくてはいけない事を知りました。これからe-シェアモビでリーフを利用される方はご注意ください。
2.始動編
さっそく乗車して新型リーフを始動させましょう!というわけで、この躍動感を伝えたくて、エンジンON!ではなく、モーターON!の瞬間を動画で撮ってみました。
やばいくらい、すごい静かです!実は、初の電気自動車なので驚きも3割増しなのですが、始動時のファーという音はエアコンの送風音で、それを切るとほぼ無音状態になります。こりゃあ集合住宅でも気兼ねなく夜中にでも自動車出せますわ!
ただ、パワースイッチをONしたときに、鈍い音でトントコトンッという音がしたのですが、この音は毎回鳴るようです。これだけが唯一ダサいなぁーと感じました。
始動したあとのメーター周りの雰囲気が以下の写真です。いやぁーワクワクしますね!
3.内装編
ざっと内装についてご紹介しましょう。というか、もはやe-シェアモビが全く関係ない新型リーフの紹介ブログになってきたぞ!
まずはこちらがルームミラー(インテリジェントルームミラー)です。このルームミラーは、通常の車両のようないわゆる「鏡」にもなりますが、もう1つ、車両後方についたカメラの映像を表示させることも可能です。
初めて後方カメラのルームミラーを体験しましたが、正直ぜんっぜん信用できない!信用できないというのは、映ってる内容が間違ってるとかではなくて、本当にこの映像を信じてバックして良いのかが心配でならない。伝わるかなぁーこの感じ。。
さらに純正ナビ画面。なんと地デジ標準搭載です!もちろん、テレビカットはされていないので走行中は見られません。
さらに、ナビの下ったへんにあるUSBポートにiPhoneを接続すると、CarPlayも利用できちゃいます。初めて利用しましたが、Siri(音声操作)で全てをこなすことができるのでめちゃくちゃ便利!かと思いましたが、ぶっちゃけナビの方が使い勝手が良いです。
正直、ナビの値段が高くて、代わりにCarPlayを安価に導入できるのであればアリだと思います。でも、今もCarPlayって、ナビにアドオンされている感じなので、「それならナビでいいじゃん」となっちゃうと思います。Bluetoothオーディオもハンズフリー通話もナビだけでやれちゃうし、SMS(メッセージ)もわざわざ運転中に使わないし(というかLINE使うし)、Google Mapもナビがあるなら劣化版地図でしかない。このあたり、いろいろジレンマがあるんだろうなぁー。。。
で、こちらがインパネ周り。結構クールでかっこいいデザインです。シートヒーターもあるし、USBポートに接続してスマホ充電も可能です。
写真下半分に映っているのが、e-PedalのON/OFFスイッチと、シフトレバーです。特にシフトレバーは初見殺しで、最近のホンダの車種もこんな感じですが、基本位置がP(パーキング)で、R・N・D・Bレンジに入れる度にPポジションに戻ります。慣れると普通なのですが、最初は結構大変かも。
さらにはこれ!以下の写真にあるのがパーキングブレーキ(普通の車両で言うところのサイドブレーキ)があるのですが、手前に引くとONで、奥に押し込むとOFFになります。これこそ、完全なる初見殺しです笑
続けてルームランプがこちら。こちらは特に他車と代わり映えはしませんが、温かみのあるオレンジ色のランプがついて、とても好感が持てる感じでした。
地味ですが、こちらがアームレスト。正直、肘を置くには少し無理な体勢を取らないと置けません。しかも前後しないので、ここが定位置です。
このアームレストはパカっと開いて、小物入れにもなります。このあたりは、他車ともそこまで差はない気がします。
以下が後部座席。大人3人まで乗れます。ISO-FIX対応なので、ISO-FIX対応のチャイルドシートなら楽々設置ができます。私は今回、娘をチャイルドシートに載せましたが、とても設置しやすくて不満なしでした(ちなみにISO-FIXではなく、3点止めの一般的なやつです)。
ちょっと残念なのが、後部座席の足元中央が、セダン特有の突起があることです。フリードやシエンタみたいな小型ミニバンには無いので、このあたりなんとかならんかったのかなぁーと素人ながら思ってしまいます。。
最後に、後部座席には以下の装備・備品があり、他社カーシェアサービスと比較してとても充実しています。
- ETCカード
- 充電カード(日産リーフのみ)
- 給油カード(ノートe-Powerのみ)
- ジュニアシート
- 雑巾
- ウエットティッシュ
- ゴミ袋
- 消臭スプレー
- 電動ハンディクリーナー
- 粘着カーペットクリーナー
- ガムテープ
- 若葉マーク
- 紅葉マーク(シルバーマーク)
- 初心者マーク
- 三角停止表示板
4.駐車編
せっかくなので、新型リーフの目玉機能でもある「ProPILOT Park(プロパイロット パーキング)」を使ってみました。以下の写真は、実際にはProPILOT Parkが使えるシーンではないのですが、参考まで。
実際のProPILOT Parkが使えるシーンでは、駐車したいスペースの手前で停車してからプロパイロット パーキングスイッチを押すと、ナビ画面に「P」マークが表示されるので、ナビ画面で「駐車開始」をタッチすると使うことができます。
実際には、プロパイロット パーキングスイッチを押しながら、ブレーキペダルを徐々に緩めていく必要があります。うまくいくと、以下の写真のように非常にきれいに駐車が完了します。
紹介は以上です。
肝心の走行した際の写真や動画は、さすがに運転中なので無理でした!期待してた方、ごめんなさいm(_ _)m 新型リーフの走行インプレッションは、Youtubeで探せばいっぱい出てくると思うので、気になるかたは是非探してみてください。
なお、今回の利用金額は以下の通り。e-シェアモビの返却確認のお知らせメールにも詳細が記載されているので、とてもわかりやすいですよ。
- 6時間パック:3,500円
- NOCサポートプラン加入利用料:324円
- 合計:3,824円
e-シェアモビの良いとこ、悪いとこ
なんのバイアスもフィルタもかかっていない私が初めてe-シェアモビの新型リーフに1日乗車してみて感じたことを、忌憚なく(遠慮なく)書いてみたいと思います。
良いとこ
- 日産の最新車両に思う存分乗れる!レンタカーではこの体験はできない。
- 運転免許証で解錠できる点が合理的で良い。免許証携帯忘れ防止にも繋がるし、タイムズカープラスのようにICカードを別途持たなくても良いため嵩張らない。
- どんなに距離を走っても距離料金が加算されないので、気兼ねなく遠くまで行ける。
- 料金が安く、長時間・長期間の利用では飛び抜けて業界最安値なのが嬉しい
- 最新の自動運転レベル2である「ProPILOT(プロパイロット)」が利用できるため、主に自動車専用道路または高速道路での走行がめちゃくちゃ楽ちん。
- e-Power特有のe-Pedal走行が可能で、ブレーキペダルに足を置く機会がぐっと減って疲れにくい。
- とにかく静か。アイドル中はほぼ無音で、走行中も静粛性は抜群!乳幼児や子供との会話も良く聞こえる。
- ナビが地デジ対応で、アイドリング中は退屈しない。
- シートヒーターが全席内蔵で、冬場も快適。さらにハンドルヒーターもあり。
- インパネにUSB充電ポートが標準装備されているため、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がない。(ただし、充電ケーブルは必要)
- 障害物検知センサーが多数あり、ProPILOT Park(プロパイロット パーキング)機能を使う際も安心して使える。
- ETCカードが標準装備されているため、高速道路利用時でも自身のETCカードを持参する必要がない。(高速道路利用料金は利用者へ後日請求あり)
- ドライブレコーダー搭載で、事故の際は映像を物的証拠として提出することができる。
- リーフの場合は、ほぼ満充電の状態で利用開始する事が多いため、300km以上は無充電で連続使用が可能。
- タイムズカープラスのように、予約時間の15分前から利用が可能。よって、6時間パックで予約しても、15分前から乗車すれば、最大6時間15分の利用を6時間パックの料金で利用できることになる。(ちょっとお得!)
悪いとこ
- とにかく予約が取れない。理由は、e-シェアモビの予約は乗車日が最大14日後以内にしないといけないが、例えば14日が12/1だった場合、12/3は予約できないが、12/1〜12/3は予約ができてしまう。これを翌日に12/2〜12/4に予約変更していくと、必ず2週間後以降の予約が取れてしまう。正直、システムの欠陥と言わざるを得ない。
- 新型リーフの場合、充電コネクタの脱着の仕方や、パーキングブレーキの解除方法など、初見殺し要素がたくさんあって困惑する場合がある
- ProPILOTに慣れるのに時間を要する。特に、ProPILOTが解除された音が聞こえない事が多く、ProPILOT解除時にe-Pedal特有の強烈なエンジンブレーキが掛かり、後続車の追突を誘発する恐れがある。
- ProPILOT Park(プロパイロット パーキング)は、普段使い慣れていないと、制御まで時間がかかり、地下駐車場内で使おうとすると、場合によっては後続車両に迷惑をかけてしまう可能性がある。
- 新型リーフの場合、電気自動車であるため、電気が切れないか得も言えぬ不安が常にある。(実際は全然問題ないのですが)
- ルームミラー(インテリジェントルームミラー)がとても不安。
- リモコンキーに連動して、サイドミラーが折り畳まれない。
- 後部座席の足元中央がせり上がっており、後部座席の真ん中に乗車する人は、体育座りの姿勢になってしまう。
- 6時間予約を取っていて、実際の利用が3時間だった場合でも、6時間分の請求が届く。(タイムズカープラスでは、早く返却するとそれ以降が予約時間だったとしても課金されない)
こんな感じでしょうか。
総じて私としては、他社のどのカーシェアサービスよりも品質は高いと感じました。長距離利用であれば、恐らくe-シェアモビ一択になるでしょう(現時点で最強です)。
一方で、気軽に借りられるカーシェアという本質的な部分には、まだステーション数の少なさから追いついていないのが現状です。また、予約した時間よりも早く返却しても、予約した時間分の料金を取られてしまうのは、6時間未満利用だと非常に億劫になってしまうと思われます。ここをクリアしないと、タイムズカープラスに追いつくのは不可能でしょう。
e-シェアモビとタイムズカープラスをうまく使い分けよう
冒頭で紹介した過去エントリーでも記載しましたが、普段使いにタイムズカープラス、長距離利用にe-シェアモビという利用形態が現時点では最強のコスパと言えます。e-シェアモビは2018/12/1以降も月額無料が継続することが決まったので、カーシェア登録を悩んでいる人がいたら、何も考えずにとりあえず契約しておいた方が絶対に良いです。
また、タイムズカープラスですら予約できなかった場合に備え、月額利用料0円のdカーシェアに加入しておくのも個人的にはおすすめです。 賢くカーシェアを使うと、もはや自家用車を保有するのがバカバカしくなるほどに便利に感じます。
2018年もそろそろ終わりですが、2019年からあのトヨタもカーシェア業界に参入してくるので、今のうちからカーシェアに親しみを持っておくのも良いと思います。カーシェア契約も、今年の価値のあるお買い物ベスト10に間違いなく入りますよ!
カーシェア主要5社 | ||||
---|---|---|---|---|
![]() タイムズカープラス |
![]() e-シェアモビ |
![]() dカーシェア |
![]() オリックスカーシェア |
![]() カレコカーシェア |